今週は12日水曜に米3月CPIが発表され、予想を下回る数字だった。また翌日発表の米3月PPIも同様に予想を下回った。これらの数字を受けて米利上げの早期停止見通しが高まったが、14日金曜発表の米経済指標は予想を上回り、今度は利上げ停止見通しが遠のく一進一退の展開だった。
今週発表された経済指標で最も重要だったのは、12日水曜発表のアメリカの3月消費者物価指数(CPI)だったと思われる。同指標は予想の前年同月比+5.2%に対し、発表は+5.0%と予想を下回り、前月の+6.0%よりかなり低下した。しかし同時に発表されたコア指数は予想通りの前年同月比+5.6%で、前月より高くインフレが収まったとは言い切れない。
そして翌13日木曜には米3月卸売物価指数(PPI)が発表され、予想の前年同月比+3.0%に対し発表は+2.7%で前月より2ポイント以上低下した。同時に発表されたコア指数も予想通りの前年同月比+3.4%だったが、前月より大幅低下だった。
政策金利は11日火曜に韓国が発表し、予想通りの3.5%据え置きだった。また12日水曜にはカナダが発表し、こちらも4.5%のまま据え置きだった。
3月に台頭した欧米の金融不安も最近ではかなり後退し、さらに13日までは米利上げの早期停止見通しが高まったことで、NY株式市場はどちらかと言えば堅調な1週間となった。
ダウ工業平均は10~12日の3日間は小幅な上下を繰り返した後、3月PPIが予想を下回った13日には383ドル上昇。この時点で2月以来2ヶ月ぶりとなる34,000ドルを回復した。しかし14日に発表された米経済指標は大半が予想を上回ったことで利上げ継続見通しが高まりこの日は143ドル安。週足では401ドル高だった。
東京株式市場はNY市場以上に堅調だった。日経225平均は10日月曜から連日上昇し、特に週の終盤は寄与度が高いユニクロ(ファーストリテイリング)で好決算が発表されたことからユニクロ株にけん引されて大幅高。先週から数えて6営業日連続高で、週足では975円高だった。
為替市場を見ると米ドル/円は方向感に欠ける展開が続き、週を通して132円台と133円台を行ったり来たりの動きが継続した。その一方でECBの利上げがまだまだ続くとの予想からユーロ/円は一貫してユーロ高になり、週の開始時点で1ユーロ=144円台だったレートは週の終盤には147円を超えて昨年10月以来の高値をつけた。
先物市場では米利上げの停止見通しから金利を生まない資産であり金が今週も上昇。NY金は週序盤に一旦1,980ドル台まで下げたものの、その後大きく上昇して2,050ドルに接近。その時点で史上最高値の2,070ドルも視野に入ったが、14日に発表された米経済指標が予想を上回ったことで50ドルほど暴落した。
来週は21日金曜に日本の3月消費者物価指数が発表を予定され、生鮮食料品を除いた数字で2月と同じ3.1%が予想されている。またイギリス、南アフリカ、カナダ、ユーロ圏(改定値)など他の多くの国も3月CPIを発表する。
そしてアメリカでは大手企業の1~3月期決算発表が本格化し、その数字次第で各銘柄が大きく動くこともありえる。
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