高市政権成立後の円安基調は27日になっても変わらず、ユーロ/円は1ユーロ=178円を超えてユーロ発足後の対円最高値を更新した。またフラン/円なども最高値付近で推移しており、円安に歯止めがかからない。
今月4日に高市総理が自民党総裁に選出されて以降、高市総理の政策による財政赤字拡大懸念などから為替市場では円安が続いている。
総裁選出後に公明党が連立から離脱する事態になり総理就任が危うくなると一時円安の勢いが弱まったものの、その後維新との連立交渉が進み総理選出の見通しが高まると再度円安の勢いが強まった。そして21日に総理に就任した後も、円安は続いている。
先週末26日日曜には米政府が、「中国への100%追加関税を延期する」と発表した。これが週明けの為替市場においてリスク選好ムードを高め、27日は円が一段安に。ユーロ/円は今週開始直後に1ユーロ=178円を超え、2002年のユーロ正式発足後の対円最高値を更新。その後日中にやや円高に動いたものの、夜になって一時178円20銭をつけて再度最高値を更新した。
ユーロ/円は発足直後の数年間は期待もあって多く買われ、2007~08年には1ユーロ=170円まで上昇した。だが2008年のリーマン・ショックによって全ての通貨に対して急激な円高になり、さらに2010年頃にギリシャ財政危機があったことでその後長期間買われにくい地合が続いた。しかし2020年代になってまた急激な上昇基調になり、ついには2007年の高値を更新して現在に至る。
今年に入ってからアメリカはトランプ政権の政策や財政赤字懸念などから先行きが不透明になり、米ドルは買われにくい地合となっている。そのため米ドル/円は昨年につけた1ドル=161円を超えて円安になっていないが、ユーロ/円は昨年の円最安値をとうに超えている。この地合はまだ当面の間は残ると考えられるため、今後もしばらくはユーロ/円の上昇は続く可能性が高い。
そして円は他の主要通貨に対しても下がっている。スイスフラン/円は週明け27日に1フラン=192円40銭まで上昇し、先週金曜につけた対円の最高値をわずかに更新した。ポンド/円も27日には円安に動き1ポンド=204円を超えたが、10月上旬には205円台をつけたので今年の最高値はまだ更新していない。また2007~08年には240円に近づいたこともあり、その時の天井にはまだまだ幅がある。
また米ドルについては、現在アメリカの政府機関閉鎖がまだ続いている。この閉鎖は10月1日から続いており終わりが見えないが、永久に続くことはなくいずれは終わる。そして米政府機関の閉鎖が終了すれば、また数円円安・米ドル高に動く可能性がある。
これまでのところ高市政権の政策は円安を進行させやすいものばかりで、今後政策の転換や日銀の利上げがない限り今後も円安が進行することが考えられる。そうなると国内のインフレも悪化していくだろう。
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