先週金曜の米雇用統計が好調だったために、12月の米利上げの可能性が高まるとともに、円安・ドル高がまた進行してきた。このまま円安がさらに進むと、今年前半にあったような食料品などの値上げラッシュがまた来る可能性がある。
最近は落ち着いているのですでに忘れてしまっているかもしれないが、今年の前半は食料品などの値上げラッシュがすごかった。
そのきっかけとなったのは、去年10月に行われた日銀の追加緩和、そしてその後の円安の進行だ。米ドル/円レートは去年10月に日銀が追加緩和を発表した当時は、109円前後だった。ところが追加緩和の効果によって、1ヶ月半後の12月上旬には早くも120円台に乗ってしまった。
急激過ぎる円安の進行によって、日本にとっての輸入コストが増大。緩和開始直後から去年前半の間は、iPhoneなども含めいろいろな物の値上げが相次いだ。その中でも特に食料品の値上げは消費者の生活を直撃し、すき家などの牛丼も値上げを余儀なくされた。
その後円安は120円付近で一旦落ち着いたが、5月以降また進行し125円付近まで円が下落。この時期はまた値上げが増えてきていた。しかし8月になって、中国懸念から世界的に株安・円高になり、米ドル/円のレンジは120円前後まで後退。これまで125円付近で推移していたレートが120円まで下がってきたので、8月以降は値上げのニュースはほとんど聞かれなくなった。
ただ先週金曜の米雇用統計の数字が良かったために、また円安が進行しそうな気配になってきている。9日には123円台半ばをつけ、今後の経済指標などによってはさらに円安に動いてもおかしくない。今年の最安値は6月上旬につけた125円70銭付近なので、あと2円あまりの上昇でそれを更新することになる。
6月の水準を超えると、2002年以来13年ぶりの円安水準になる。実際に6月に125円台まで行った時、「2002年以来の円安」とマスコミでも頻繁に報じられていた。2002年当時は135円まで円安になったので、125円70銭を超えても2002年の円安ピークを超えるのは相当先の話になるだろう。
ともかく、為替レートがまた125円近くまで円安になると、再び食料品やパソコン関連製品などの値上げラッシュが始まる可能性がある。そうなってくると市民生活へのダメージが大きい。また値上げラッシュになった場合、現在異次元緩和をして円安進行の原因の1つを作っている日銀は、どう対処するつもりなのだろうか?
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