インドのモディ首相が先週になって突然、500ルピー(約800円)と1000ルピー(約1600円)の2種類の高額紙幣について、「4時間後に廃止にする」と発表。このためインド全土で市民が銀行に殺到するなど大混乱に陥っている。
インドが突然ありえないような政策を打ち出した。先週火曜の8日に、モディ首相が「9日の午前0時から500ルピーと1,000ルピー札を廃止する」と発表。そして新しい2,000ルピーと500ルピー札を発行するとのことだ。旧紙幣2種は廃止されるが、12月30日までに銀行に行けば旧紙幣を預けることができる。
そして新紙幣の引き出しもできるが、1日あたり4,000ルピー(約6400円)、1週間あたり20,000ルピー(約32,000円)までと制限された。
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いくら「12月30日までは銀行に預けられる」と言っても、突然紙幣を「廃止する」などと言われたら市民はたまったものではない。この発表の翌日以来、インド全土で多くの市民が銀行に殺到する大混乱に陥った。
そもそもモディ政権はなぜこのような政策を発表したのか?インドでは偽札が多く出回っており、500ルピーと1,000ルピー札を廃止にして強引に回収することで、偽札撲滅を狙ったものと発表されている。
同時に「タンス預金」という形で家に現金を置くことで、課税逃れをしている者も多いと見られている。高額紙幣の廃止はそのような課税逃れを取り締まる意図もある。
とは言えほとんどの市民にとっては、紙幣の突然の廃止など発表されたらパニックに陥るのも当然。インド南部では廃止が発表された後、自宅に多額のタンス預金をしていた女性が無一文になると思い、自殺をしてしまった事件が起こった。
混乱が広がったために、週末に政府は1日の新紙幣引き出し限度額を4,000ルピーから4,500ルピーに、1週間の限度額を20,000ルピーから24,000ルピーに引き上げた。だがもちろん、そんな程度では混乱は収まらない。
この政策の影響はインドの株式市場にも出ている。ムンバイ証券取引所の主要指数であるSENSEX指数は、11月8日は27,600付近で終了。しかし8日夜に紙幣廃止の政策が発表されたため、9日朝は5%近く安い26,500付近まで急落。ただしその日の午後になって急激にリバウンドし、終値は8日の終値に近い水準だった。
モディ首相は13日に、「50日だけ我慢してほしい」と国民に呼びかけた。50日とは旧紙幣の預け入れが終わる12月30日までのことを指すのだと思うが、それまでに混乱が収まっている保証はどこにもない。モディ首相のこの極端な政策が、インドにとっての大失敗にならないよう祈るしかない。
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