23日夜に米第3四半期GDPが発表され、予想の前期比年率3.2%増を大きく上回る4.3%増だった。前期の3.8%増に続き2期連続の堅調な成長率となり、発表後は米ドルが上昇すると同時に金銀の貴金属銘柄が下落している。
23日夜にアメリカの第3四半期GDPが発表され、予想の前期比年率3.2%増を大きく上回る4.3%増だった。前期・第2四半期は前期比年率3.8%増だったので、2四半期連続で好調な結果となった。
同時に発表された第3四半期の個人消費が予想の前期比年率2.7%増を大きく上回る同3.5%増だったので、GDPの伸びは個人消費にけん引された結果と言える。
アメリカでは今年1月にトランプ政権が成立し、その政策の影響でインフレが再燃することや米経済が落ち込むことが懸念された。トランプ大統領は世界各国に対して大規模関税をかけると述べており、それらが全て実行されていたら懸念通りインフレが再燃して米経済が落ち込んだ可能性があった。しかし実際には4月に発表した相互関税も直後に90日間停止するなど、関税政策の大半が縮小・撤回されてきた。
予想を上回るGDPを受け、発表後は米ドルが上昇した。前日・22日に日本の片山財務相が為替介入の用意があると示唆する発言をしたためその後は円高に動き、23日朝方に1ドル=157円だったレートは米GDP発表前までに156円になった。そしてGDPが発表され予想を上回ったため、156円50銭まで米ドル高になった。
一方米経済が堅調であることを示したことで懸念が遠のき、これまで安全資産として買われてきた金と銀が下落した。特に先週末に米政府が今月2隻目のベネズエラタンカーを拿捕し3隻目も追跡中と発表したことで、米ベネズエラ関係の悪化懸念から金銀は22日月曜に大きく上昇しどちらも最高値を更新したばかりだった。
23日午前中に4,500ドルまで上昇したNY金はそのまま夜まで4,480~4,490ドルに留まっていたが、米GDPが発表されると50ドルほど急落して4,450ドルを割った。NY銀は23日朝方に史上初めて70ドルをつけ、その後日中は69ドル台半ばで推移。米GDP発表直前に70.5ドルまで上昇して再度最高値を更新したものの、GDPが発表されると69ドルまで急落した。
今回のGDPが好調な数字だったことで、FRBによる来年の利下げ観測は遠のいた。来年少なくとも1回の利下げが行われる可能性はまだ高いが、複数回の利下げが行われる可能性は低下した。
そうなると円安を止めるためには日銀が利上げをするしかないが、日銀の利上げは政府の利払いが増えるなど副作用を伴う。米経済が好調なことで日本にとっては来年以降も円安に悩まされることになるだろう。
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