ソフトバンク・グループが、最近数週間で米株式のオプションを大量に買っていたと報道された。この大量買いが最近のNY株高の一因になったとも見られているが、オプションの大量買いは同時に大きな損失になるリスクを秘めている。
基幹事業として「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」を運用しすでに投資会社となっているソフトバンク・グループが、また新たな巨額の投資をしたとの情報が流れた。ただし今度は株式ではなく、米個別株のオプションだった。
オプションとは将来のある時点において特定の資産を一定の金額で「買う権利」または「売る権利」を売買するデリバティブ。「買う権利」を売買するものをコール・オプションと言い、「売り権利」を売買するものをプット・オプションと言う。
その仕組みはかなり複雑だが、基本的にハイリスク・ハイリターンの取引で上手く行けば大きなリターンが得られる反面、失敗すると大きな損失になる。ただし日本では取引されているオプションは種類が多くなく、出来高が多いのは日経225オプションくらい。他の株価指数や個別株オプションはあまり活発に取引されていない。
しかしアメリカでは個別株オプションも活発に取引されている。そして米メディアが、ソフトバンクGがAmazon、マイクロソフト、アルファベット(グーグルの親会社)、ネットフリックスといった大手IT企業や、自動車のテスラなどのコール・オプションを過去数週間に大量に買い付けていたと報道した。なおこれらの企業は、ソフトバンクGがすでに株式を購入して保有している。
投資額は約40億ドル(約4,240億円)になり、購入の資金はこれまでの資産売却で得られた資金ということだった。ソフトバンクGは3月に4兆5000億円分の資産売却を発表し、最近の発表ではその大部分がすでに完了したとのことだった。つまりオプション購入は3月以来の資産売却で得た資金によって行われたと思われる。
こういった行為はかなりリスクの高い行為と言える。すでにソフトバンクGは投資を主な事業にしているので、何らかの形で投資するだけならいいかもしれない。しかしオプションはハイリスク・ハイリターンで、投資というより投機的な性格が強い。
今回の報道ではソフトバンクGがオプションを大量に購入していたと判明しただけで、その後すでに売却したのかあるいはまだ持っているのかは不明だ。だが持っていたとしたら、9月3~4日のNY株式市場の下落でかなり損失が出ていた可能性もありえる。
今回は上手く売り抜けたとしても、今後オプション取引を繰り返したら損失が出る可能性がある。オプションは読みが当たれば大きな利益になるが、当たらなければ損失が膨らむ。
上手く行っている間はよいが、失敗すると手痛い結果になる危険な取引でもある。オプション買いが今後も続くならソフトバンクG株のホルダーは、いつか失敗して大きな損失を抱えるのではないかと冷や冷やすることになるだろう。
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