FRBのパウエル議長は任期が来年5月までとなっており、市場の注目は次期議長の人選に集まっている。そして2日になってトランプ大統領がNEC委員長のケビン・ハセット氏を「FRB議長候補だ」として紹介したため、ハセット氏が次期議長に指名される可能性が濃厚になってきた。
米中銀のFRBは現在パウエル議長が指揮を執っているが、議長の任期は4年であり来年の5月で任期満了となる。パウエル議長は2018年2月にトランプ大統領が指名して議長となり、2022年5月にはバイデン大統領によって2期目に指名された。
しかし1期目と違い2期目にはインフレ対策のために2022~23年にかけて非常にハイペースで利上げを行い一時は政策金利を5%以上にした。そして2025年明けにトランプ大統領が再び大統領になったが、大統領は政策金利を高いままに維持しなかなか利下げをしないパウエル議長に対し何度も不満を表明していた。
大統領はこれまで何度もパウエル議長を「解任することもできる」と発言してきたものの、発言によって市場が動揺したためにすぐに撤回してきた。また解任は法的なハードルが高くこれまで実現させることはできなかった。
だがパウエル議長の任期は来年5月で満了となるため、トランプ大統領は解任をしなくても次期議長に自分の考えに同意する人物を選ぶことができる。通常次期議長は任期満了の3~4ヶ月前に指名・発表されるものだが、早い時期に次期議長を指名することでパウエル議長の影響力を削ぐことを狙うのではないかとの観測が出ている。
そして今週2日になって、トランプ大統領が現NEC(国家経済会議)のケビン・ハセット委員長を「FRB議長候補」として公の場で紹介した。
ハセット氏は大学院で経済学の博士号を取得した後、小泉進次郎大臣が行っていたコロンビア大学で教鞭をとったり、第1次トランプ政権の要職に就くなどの経歴を持っている。そしてFRBの次期議長候補として重要な点は、ハセット氏が利下げ推進派であることだ。
すでに述べたように、トランプ大統領はなかなか利下げをしないパウエル議長に対し頻繁に不満を表明してきた。そのため来年5月からの次期議長は、利下げ推進派の人物を指名する可能性が極めて高いと予想されていた。
今週紹介されたハセット氏はその予想通り利下げに積極的な人物で、11月のテレビインタビューでは「自分が議長なら今すぐ利下げする」と発言したこともあった。
現時点ではまだ何も確定していないが、今週正式に紹介されたことでハセット氏が次期議長になる可能性が高い。そうなると来年5月以降はFRBの金融政策は緩和的な方向に大きく動くことになるだろう。
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