2021~23年に各国はインフレ抑制のためハイペースで利上げを行い、インフレが落ち着いた昨年からは利下げサイクルに入った。最近になってECBなどが利下げを停止しつつあるが、円は非常に安い水準に留まっている。
2020年代に入って各国中銀の金融政策は目まぐるしく変わっている。2010年代はデフレの10年間だったため多くの国が超低金利を維持していたものの、2020年から始まったパンデミックが全てを変えた。
パンデミックに伴う膨大な緩和とサプライチェーンの混乱のために多くの国で急激なインフレになり、2021年頃から各国は急いで緩和を止めてハイペースな利上げを開始。2023年頃にはようやくインフレが沈静化してきたので各国は利上げを停止していった。
インフレが落ち着けば景気下支えのために金利を下げるべきとの声が高まるため、各国中銀は2024年から利下げサイクルを開始した。
そして2025年も終わりに近づいているが、すでに利下げサイクルが終わりに近づいた国・地域も多い。例えばユーロ圏のECBは2024年6月から利下げを開始し、その後約1年間は毎回0.25%の利下げを発表。2025年6月には最重要政策金利を2.15%にしたが、その後は3回連続で据え置きを発表している。
カナダもユーロ圏と同様に2024年6月から利下げサイクルを開始し、1年以上続けた末に直近・今年10月には2.25%まで金利を引き下げた。カナダはまだ据え置き発表はないが、近いうちに利下げを一旦停止する可能性は高まっている。
政策金利発表が3ヶ月に1回のスイスは、昨年3月に利下げを開始。その後は3ヶ月ごとに毎回利下げを行い今年6月には0%まで引き下げた。9月には据え置きを発表したが、フランが高すぎるため今後マイナス金利にするという観測も出ている。
ニュージーランドは昨年8月から利下げを開始し、今週26日の発表で金利を2.25%まで引き下げた。そこで同時に出した声明で、利下げを停止することを示唆する文言があった。
以上4ヶ国・地域以外の主要国、アメリカとイギリスの政策金利は現在4%、オーストラリアは3.6%なので、これら3ヶ国は今後もまだしばらく利下げは続くと見られる。だがユーロ圏、カナダ、そしてNZの3ヶ国・地域に見られるように2~3%まで引き下げた時点で利下げを停止する可能性は高い。
もはやスイス以外の各国は2010年代のように政策金利を超低水準まで引き下げることはない。そして他国の金利はピークからかなり下がり、日銀は0.5%にまで引き上げたが円安は是正されていない。1米ドルは=156円付近にあるし、ユーロやスイスフランは対円で史上最高値をつけている。
もはや円安是正には日銀が金利を上げるしかないだろう。しかし高市政権は利上げに積極的ではなく、財政支出などで物価高に対応する姿勢を見せている。支出が増えれば財政赤字拡大懸念が高まるので、円安は今後も続く可能性が高い。
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