今週はアメリカの8月CPIや8月小売売上高が発表された。またユーロ圏の政策金利発表もあった。全体的に材料は少ない1週間だったが、円安の進行を受けて東京株式市場は堅調な動きが続いた。
今週は重要な経済指標発表が少なかったものの、アメリカでは13日水曜に8月消費者物価指数が発表。予想の前年同月比+3.6%に対し、発表は+3.7%で予想を上回り前月の+3.2%より0.5ポイント高かった。アメリカのインフレはまだ完全に収束していないことを示している。
14日木曜にはアメリカの8月小売売上高が発表され、予想の前月比0.2%増に対し発表は0.6%増で予想より高かった。
また14日にはユーロ圏の政策金利が発表された。今回は据え置き予想と0.25%利上げ予想が半々で発表されるまでわからなかったものの、発表されたのは0.25%の利上げ。最重要金利のリファイナンス金利は4.5%とされ、残り2つの政策金利も同じ幅だけ引き上げられた。
15日金曜にはロシアの政策金利が発表され、予想は12%のまま据え置き。しかし発表はそれに反して1%の利上げで政策金利は13%とされた。
今週は材料が少なかったこともあり、NY株式市場には大きな動きがなかった。ダウ工業平均は11~13日は3日連続で2桁の小幅の変動のみで終了。14日には331ドル上昇したが15日には逆に289ドルとやや大きく下げ、週足では42ドル高だった。
米NASDAQ市場では今週14日には日本のソフトバンクグループの子会社であるイギリスの半導体設計企業・アームが上場。上場初日に公募価格の約25%高い水準で終わり、初日にして時価総額が日本円で10兆円近くにもなった。
一方為替市場で円安が進行していることで、東京株式市場は堅調な1週間となった。日経225平均は11日月曜に小幅下落した後12日火曜には309円上昇。13日水曜も小幅安だったが14・15日と続けて400円程度プラスで終わり、14日には33,000円を回復。週足では927円高だった。
為替市場では先週末に「日銀が年内にマイナス金利を解除する可能性もある」と報じられたことで、先週を1ドル=147円台後半で終えた米ドル/円は、週明け直後に急激な円高になり145円台をつけた。しかしその後は特に円高材料はなく、週を通して緩やかな円安・米ドル高が進行。15日には147円90銭を超えて今年の最高値を今週も更新した。
先物市場では、先週末から産油国のリビアで大洪水が発生したことなどを材料に、今週は原油が大きく上昇。週明け時点では87ドルだったNY原油は、週を通して上がり続け昨年11月以来の90ドルを突破。そのまま91ドルを越えて今週を終えた。
来週はアメリカやイギリスを初め、9ヶ国の政策金利が発表される政策金利発表ラッシュとなる。また日本やユーロ圏の8月消費者物価指数も発表される。来週はかなり材料の多い週になる。
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