今週は多くの米経済指標が発表されたが、予想を下回るものが多かった。結果として米追加利上げ観測が遠のき、週の途中からは為替が円高・米ドル安に動きNY株式市場は堅調な1週間となった。
今週はアメリカの重要な経済指標が多く発表された。29日火曜には7月JOLTS求人件数が発表され、予想の946万5000件に対し発表は882万7000件で予想を下回った。30日水曜に発表された8月ADP雇用統計は、予想が前月比19万5000人増、結果が17万7000人増で同じく予想を下回った。
同じ日には第2四半期GDP改定値が発表され、予想は前期比年率2.4%増だったが発表は2.1%増と予想を下回った。31日木曜の7月個人消費支出のPCEデフレーターは、予想通りの前年同月比+3.3%だった。
1日金曜には8月雇用統計が発表され、予想の前月比17万人増に対し発表は18万7000人増と予想を上回ったが、同時に発表された8月失業率や平均時給は予想以下だった。
今週はこれら以外にも多数の米経済指標が発表された一方、他国の経済指標は比較的重要度が低いものが多かった。また主要国の政策金利発表もなかった。
発表された米経済指標が予想を下回ったものが多かったことで、米追加利上げ観測が後退して株式市場は堅調な1週間となった。NY株式市場ではダウ工業平均は28日月曜から連日上昇が続き、31日は35,000ドルをつけた後下げて168ドル安で終了したものの1日にはまた上昇。週足では491ドル高だった。
先週の25日金曜には日経225平均が600円以上暴落した東京株式市場も、今週は堅調な展開が続いた。日経225平均は28日に545円反発し、29日以降も小幅ながら連日上昇。今週は5日間全てプラスで終わり、週足では1,086円高だった。
為替市場では米経済指標の発表に対し米ドルが鋭く反応した1週間だった。週の序盤は先週までの円安・米ドル高地合が続き、29日の米7月JOLTS求人件数発表前は昨年11月以来となる1ドル=147円台をつけた。
しかし米7月JOLTS求人件数が予想を下回るとその後は円高に転じた。そして翌日以降発表された米経済指標も予想を下回るものが多く、1日に米8月雇用統計が発表された直後は144円台に。だが同じ日の午後11時頃に発表された米経済指標が予想を上回ったことで、急反発して146円台で今週を終えた。
先物市場では原油がサウジアラビアなどによる減産延長観測を受けて週を通して上昇した。週明けは80ドル付近だったNY原油は、週前半は緩やかながら上昇し、週後半になると加速。週の終了間際に昨年11月以来となる86ドルをつけた。
来週は日本とユーロ圏の第2四半期GDP改定値・確定値が発表され、またカナダ、オーストラリア、ポーランドの政策金利発表もある。比較的重要な材料が少ない1週間となり、今週の勢いが続けば株式市場の続伸も期待できる。
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