今週は主要国の政策金利発表はなかった一方、経済指標ではイギリスなど複数の国・地域のインフレ指標が発表された。また今週から米大手企業の1~3月期決算発表が本格化しており、先駆けて発表したゴールドマン・サックスやテスラは低調な内容。その結果今週のNY株式市場はやや軟調な1週間だった。
原油やビットコインは下落
今週は主要国の政策金利発表はなかった。また経済指標としてはいくつかの国・地域が3月の消費者物価指数(CPI)を発表。18日火曜にはカナダが発表し、予想通りの前年同月比+4.3%で前月の+5.2%よりかなりインフレ率が低下した。
19日水曜にはイギリスが発表。予想の前年同月比+9.8%に対し発表は+10.1%で、予想より高くしかも2桁と依然インフレの勢いが強いことを示した。また食料品などを除いたコア指数も、予想を0.2ポイント上回る前年同月比+6.2%で前月と同じ高い数字だった。
同じ日には南アフリカが発表し、予想の前年同月比+6.9%に対し発表は+7.1%。前月の+7.0%を上回った。さらにユーロ圏は3月消費者物価指数の改定値を発表し、予想通りでかつ速報値とも同じ前年同月比+5.7%だった。
21日金曜には日本の数字が発表され、生鮮食料品を除いて予想通りの前年同月比+3.1%。前月と同じで、1月の4%台に比べるとインフレは多少落ち着いたように見える。
そして今週から米大手企業の1~3月期決算が本格化している。18日には金融大手のゴールドマン・サックスが発表したが、前年同期比で19%減益となる低調な決算だった。翌19日のNY株式市場終了後(日本時間20日早朝)にはEVメーカーのテスラが発表し、売上高は増益だったものの純利益が前年同期比24%減だった。
ここ数週間上昇が続き先週はダウ工業平均が34,000ドルを回復したNY株式市場だが、今週はやや軟調な1週間となった。17日月曜は100ドル上昇したものの、18日から小幅ながら3日連続下落。21日もわずかな上昇に留まり、週足では78ドル安だった。
東京株式市場も週前半は先週からの堅調な展開が持続し、17・18日は小幅ながら上昇して4月7日から数えて8営業日連続高となった。しかし19日は下げて連続高がストップ。21日には午前10時頃に急騰して今年の最高値となる28,778円をつけたものの、すぐに元の水準に戻りこの日は93円で終了。週足では71円高だった。
先物市場では4月初頭の8ヶ国による減産発表以降80ドル台で高止まりしていたNY原油が、今週は米経済の悪化懸念などを受けて下落。週の始値は82ドル台だったが、その後は週を通して下がり21日夕方には76ドル台をつけた。
今週は仮想通貨市場も軟調だった。17日朝時点では400万円超えていたビットコインは、19日夕方に海外大手取引所のバイナンス上で大量の売りが出たことで10万円ほど下落。その後も下げが続き22日土曜未明には4月上旬以来となる365万円をつけた。
来週はスウェーデン、トルコ、日本、ロシアが政策金利を発表する。特に日本は日銀が植田総裁になって初の金融政策決定会合ということで注目されているが、今のところ異次元緩和に何らかの変更が加えられる見通しはない。
また経済指標の方もアメリカの第1四半期GDPや3月個人消費支出のPCEデフレーターなど重要な発表が多く、米大手企業決算と併せ来週はかなり材料が多い週となる。
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