今週は日本やユーロ圏など政策金利の発表が多かった。カナダの利上げ幅が予想未満だったことに加えて、米大手企業の決算発表が予想を下回ったものが多く景気懸念が台頭。今後の利上げ減速見通しが高まり、NY株式市場は堅調な1週間となった。
今週は政策金利の発表が多い1週間だった。26日水曜にはカナダが政策金利を発表し、予想の0.75%利上げに対しサプライズで0.5%の利上げが発表されて政策金利は3.75%とされた。
27日木曜未明にはブラジルの政策金利が発表され、予想通りの13.75%のまま据え置きだった。同じ日の夜にはユーロ圏が発表し、予想通り0.75%の利上げで政策金利は2%とされた。
28日金曜正午頃には日本の政策金利が発表され、政策金利・量的緩和ともに予想通りの据え置きだった。そしてこの日の午後7時半にはロシアが発表し、予想通り7.5%のまま変更なしだった。
経済指標はいろいろ発表されたがその中でも重要なものをいくつか見ると、24日月曜に発表された中国の第3四半期GDPは予想の前年同期比3.3%増に対し発表は3.9%増だった。このGDPは本来18日に発表された予定だったものが延期されたのだが、市場の憶測とは裏腹にそこまで悪い数字ではなかった。
25日火曜には米8月ケース・シラー住宅価格指数が発表され、予想を下回る前年同月比+13.1%でアメリカの住宅価格の伸びが鈍化していることが明らかとなった。28日にはアメリカの9月個人消費のPCEデフレーターが発表され、予想をわずかに下回る前年同月比+6.2%だった。
カナダの利上げ幅が予想を下回ったことや、米住宅価格の指標も予想を下回ったこと、そして米大手IT企業の決算に低調なものが多かったことなどから、今後の米利上げの減速見通しが台頭。今週のNY株式市場を後押しした。
先週の21日金曜は749ドル暴騰して終了したNYダウだが、今週になっても連日の上昇。特に発表された大手企業の決算が良好だった28日には828ドル高と再度の暴騰を見せ、週足では1,779ドル高だった。
為替市場では先週21日に1ドル=152円に接近した時点で政府日銀が9月22日に続く2回目の為替介入を実施。そして週明け24日朝に再度円安が進行して149円台になったが、ここで介入でないかと疑わせる不自然な4円円高の動きがあった。
この円高の後すぐに149円台まで戻ったものの、その後は予想を下回る米住宅指標やカナダの利上げ幅を受け円高・米ドル安が進行。週後半には一時145円台をつけた。
NYダウは暴騰した1週間だったが、為替が円高に動いたことなどから東京株式市場はNY市場に続かなかった。日経225平均は24~26日まで小幅上昇が3日間続いた後、27~28日は下落し週足では215円の小幅高だった。
来週はアメリカ、イギリス、オーストラリアが政策金利を発表。アメリカは4回連続の0.75%利上げが予想されている。またアメリカの9月ADP雇用統計と9月雇用統計の発表もある。そしてアメリカの大手企業の7~9月期決算発表も続き、いろいろな材料が出る目まぐるしい週となりそうだ。
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