昨年夏頃からコメ価格が高騰しており、市民生活に多大な影響が出ている。しかし最近はコメの価格が高すぎて売れず在庫が積みあがっているため、一部のマスコミはそろそろ価格が下がるのではないかと報じている。その一方堂島のコメ先物は全く下がる様子がない。
2022年頃から日本は物価高になり、現在まで3年以上続いている。日本はそれまで20年ほど物価がほとんど上がらないデフレであったため、突然インフレが始まって戸惑った人々は多い。しかし現実はデフレに戻る気配は全くない。
そして物価上昇の中でも特に日本の市民に大きな影響が出たのは、昨年夏頃からはじまったコメ価格の高騰であろう。それまで日本国内のコメ小売価格は、5kgの袋で約2,000円が一般的だった。
ところが昨年の春~夏頃からコメ価格が高騰し、同年秋には約3,500円と年初と比べて1.5倍以上になった。今年が明けても上昇は止まらず、春頃までには4,200円を超えて1年前の倍以上になってしまった。
日本人の食生活は年々洋風化しており、コメを食べずにパンやパスタを食べる機会が増えたと言われる。だがそれでもコメが日本人の主食であることは変わらず、コメ価格の高騰は家計を圧迫する。
そこでコメ価格対策を期待されて5月に就任した小泉農水相が、政府の備蓄米を直接小売店に販売する政策で5kg=2,000円前後の値上がり以前の価格で消費者に届けることに成功。備蓄米もコメ小売価格の統計に含まれるため、その後コメ価格はようやく下がり夏には3,500円になった。
しかし備蓄米の販売が減った夏以降はまた上がり始め、最近では4,300円台で推移している。そして問題は今年の新米が非常に高い価格で販売されており、中には5kg=5,000円を超える銘柄も出ていた。
とはいえ最近になって、ようやくマスコミで「今後コメ小売価格は下がる可能性がある」と報じられることが増えてきた。その理由は価格があまりに高すぎ、購入者が少なくなって在庫が積みあがっている店舗が多いためと報じられている。
小売店としては仕入れ値より安く売ると損失になってしまうので、なんとか粘って利益が出る価格で売ることを希望する店が多い。しかしそろそろ値下げをしてでも売ってくる店が出てくるだろうとのことだ。
一方コメの先物価格はそのような将来を示していない。コメ先物は大阪にある堂島取引所で、2011~21年の10年間試験上場されたが本上場には至らなかった。だが2024年には本上場が承認され、8月から取引が開始された。
これがちょうどコメ価格上昇開始と同じタイミングであったため、コメ先物がコメ価格高騰の原因と指摘する声もあるがそれは的外れだろう。
堂島のコメ先物価格は60kgあたりの価格であり、昨年8月の取引開始時は20,000円未満であった。それがコメの小売価格と同様に上昇し、最近では38,000円付近で取引されている。そしてこちらの価格はここ1~2ヶ月でもほとんど下がっていないため、将来コメ価格が下がることを示唆していない。
一部のメディアは「今後コメ価格は下がる」と報じ始めているのに対し、堂島の先物価格は今後の下落を示していない。どちらが正しいかは来年以降に答えが出るだろう。
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