Facebookを運営するメタ・プラットフォームズは、2021年夏にこれからの基幹事業をメタバースにすると発表。同年秋には社名をそれまでのFacebookから現在の名前に変えた。しかしメタバース事業は伸びず毎期のように巨額赤字を計上してきたため、今週になって今後はメタバース予算を30%削減すると報じられそれを受けて株価が上昇した。
Facebookは世界最大のSNSに成長し、運営企業のメタ・プラットフォームズ(以下、「メタ社」)は時価総額が1兆ドルを超える世界最大級の企業になった。
同社の最大の収入源はFacebookの広告収入であり、以前は社名もFacebookだった。しかし2021年夏に、「これからはメタバースを基幹事業にする」と発表。同年秋には社名を現在のメタ・プラットフォームズに変更した。
メタバース(Metaverse)は「超~」を意味する「メタ」と、宇宙を意味する「ユ二バース」を合成した言葉。最初に使われたのはアメリカのSF作家・ニール・スティーヴンスンによる1992年出版の『スノウ・クラッシュ』という小説の中だった。
メタバースが主に意味するのは、自分の分身(アバター)を通して生活したり仕事をしたりできるインターネット上にあるバーチャル3D空間のこと。メタ社はメタバースを普及させるために、毎年日本円にして数千億円以上を投資してきた。
だがメタ社の期待通りに行かず、メタバースはなかなか普及しなかった。そしてメタバースを基幹事業にすると発表した2021年夏以来、毎四半期のようにメタバース事業は数十億ドル、日本円にして数千億円の赤字を計上してきた。
メタバース事業で毎期これだけの赤字を計上しながら、決算では増収増益を繰り返し株価も上昇させてきた実績は大したものだ。だが2021年夏の発表からすでに4年が経っても赤字が続くメタバース事業を、ついに経営陣は諦め始めたようだ。
今週4日のNY株式市場開始前に、「メタ社がメタバース予算を30%削減へ」との報道が流れた。これはメタ社からの正式な発表ではないが、報道後に否定するIRも出していないので事実の可能性は高い。
3日を639.60ドルで終了したメタ社の株は、この報道を受けて今後の業績改善期待が高まり4日のNY株式市場では大幅上昇。市場中盤には一時6%近く高い676.10ドルをつけ、終盤には多少下落したが3.4%高の661.53ドルで終了した。
また5日のNY株式市場序盤にも小幅ながら続伸している。同社がこれまで数年にわたり力を入れてきたメタバース事業は、残念ながらほとんど利益を生めなかった。しかしメタバース予算を削減して事業縮小の方向と報じられたらそれが株高材料になるとは、メタ社の経営陣にとってはあまり喜ばしくない動きだったかもしれない。
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