マネックス証券がMT4の提供を終了

ネット証券大手のマネックス証券がFXサービスの1つとして昨年8月から提供していたトレードツール「マネックスMT4」の提供を、11月で終了した。

このサービスは、世界的に人気のトレードツールであるMT4を、マネックスが独自にカスタマイズして日本の投資家相手に提供していたものだ。MT4は正式名を「メタトレーダー4」といい、世界各国でFXなどの投資家に利用されている。

そのような人気ツールを、ネット証券として日本でも大手に分類されるマネックス証券が提供したのだが、開始からわずか1年余りで終了となってしまった。

マネックスMT4のサービス終了は9月8日にマネックスのサイト上で発表されたが、その3日前、9月5日に別の重要なニュースが発表されていた。そのニュースとは、マネックスの子会社であり、アメリカとオーストラリアでMT4を提供しているIBFX社を、アメリカの大手FX業者であるFXCMに売却するというものだった。このニュースが出た以上、日本のマネックスがMT4のサービスを終了することは時間の問題だった。マネックスは終了の理由について「業務委託先における事業再編に伴い」と述べている。

マネックスMT4は、11月7日をもってFX取引サービスを終了し、その後出金や報告書の閲覧を含めた全てのサービスを11月28日で終了とした。

マネックスのサービス停止によって、MT4を提供している国内のFX業者はかなり少なくなった。MT4は国内の投資家にも愛用者が多いので、これは残念なことだ。