Zaifとフィスコ仮想通貨取引所が統合へ

Zaifとフィスコ仮想通貨取引所が統合へ

著者 鳥羽賢
2019年04月10日

株式会社フィスコ仮想通貨取引所が運営する同名の仮想通貨取引所が、同社が運営する別の仮想通貨取引所・Zaifと今年中に統合する見通しになった。フィスコ仮想通貨取引所は1社が2つの仮想通貨取引所を運営する特殊な事例だったが、それが解消されることになる。

以前はテックビューロが運営

2018年1月のCoincheckにおけるネム大量流出事件以来、日本では仮想通貨取引所としての登録審査が厳しくなり、簡単には登録できなくなった。そして基本的には取引業者として登録された企業1社が1つの取引所を運営しているものなのだが、1つだけ1社の取引業者が2つの仮想通貨取引所を運営しているケースがあった。それが株式会社フィスコ仮想通貨取引所が運営する同名の取引所と、同じく運営する取引所のZaifだ。


ではなぜこういうことになったのか?フィスコ仮想通貨取引所という会社は、以前から金融サービスを提供してきた株式会社フィスコ(銘柄コード:3807)の仮想通貨事業子会社として、2016年4月に設立された。そして数ヶ月後には、フィスコ仮想通貨取引所が業務を開始。


一方取引所のZaifはフィスコより早く、2014年6月にテックビューロ株式会社によって設立され業務を開始した。2014年春には当時日本最大級の仮想通貨取引所だったマウントゴックスが破綻したばかりで、この時期に仮想通貨取引所を開くのは相当思い切った決断だったと見られる。


Zaifは2017年後半の仮想通貨大ブームを経て仮想通貨取引所としての認知度もかなり高まったのだが、2018年8月に仮想通貨の流出事件が起こる。この時流出したのはビットコイン、モナコイン、ビットコインキャッシュの3種で、被害額は当時のレートで70億円ほどだった。


流出した被害は顧客に補償をしないといけないのだが、テックビューロは小さな企業なので補償するための十分な資金がなかった。そこでフィスコから支援を受け、その資金で顧客に補償する。だがその支援はそのままフィスコによるZaif買収につながり、取引所のZaifは昨年11月にフィスコ仮想通貨取引所に移譲された。


これが、1社の企業が2つの仮想通貨取引所を運営する特殊なケースが生まれた経緯だ。テックビューロ株式会社は仮想通貨取引所を失うとそれ以上事業がなくなったために、その後解散した。


昨年11月からこれまで数ヶ月間、1社が2つの取引所を運営する状態が続いてきたのだが、今年中にはフィスコ仮想通貨取引所とZaifが統合する見通しだという情報が流れた。しかしこれは買収された時点で、当然決まっていた流れと言えるだろう。

 

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