20四半期連続減収のIBMにとって頼りはクラウドとAI

user 著者 鳥羽賢
calendar 2019年1月1日

米コンピュータハード大手のIBMが、19日の株式市場前に2017年1~3月期の決算を発表。発表された数字は前年同期比で減収減益であり、また20四半期連続の減収という厳しい内容だった。

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株は19日に5%下落

IBM(銘柄コード:IBM)は、19日のNY株式市場開始前に2017年1~3月期の決算を発表。その内容によると、売上高は181億6000万ドル(約1兆9800億円)で、前年同期の187億ドル(約2兆400億円)よりも3%減。なおアナリストの予想は184億ドル(約2兆円)だったので、それも下回った。

また純利益は17億5000万ドル(約1900億円)で、前年同期の20億1000万ドル(約2200億円)から13%もの減益だった。1株あたりの利益(EPS)は1.85ドルで、こちらも前年同期比11%減と大きく減少した。

しかしこれらの純利益の数字は、アメリカの正式な会計基準に基づいたGAAPベースの数字。アメリカの多くの企業はGAAPベースの他に、非公式の非GAAPベースの数字も公表している。その理由は非GAAPベースの方が良い数字になることが多いためだ。

そしてIBMの今期の純利益を非GAAPベースで計算すると、22億6000万ドル(約2460億円)となる。これは前年同期比にすると1%減。そしてEPSは2.38ドルで、こちらはアナリストの予想である2.35ドルを上回った。

決算が減収減益だったため、19日のNY株式市場でIBM株は軟調。前日終値は170.05ドルだったが、19日に5%下落して161.69ドルで取引を終えた。

決算の数字を見ると分かるが、特に売上の減少が目立っている。今期の売上高が3%減だったことはすでに述べたが、前四半期が1.3%減だったので減少幅が拡大した。またこれで20四半期連続の減収という惨憺たる状況になっている。実際に5年前(20四半期前)の2012年頃の売上を見ると、300億ドル近くある四半期もあった。

IBMがここ数年振るわないのは、ITの世界が2010年代に入って大きくその構造を変えたためだ。スマホの普及は既存のハードウェアであるパソコンや大型コンピュータの必要性を大きく後退させた。またクラウドが普及したため、ソフトウェアも以前より必要のないものが増えた。

最近の不振のIBMの中でも、伸びている事業が2つあると言われる。それはクラウドとAI(人工知能)だ。AIの方はIBMが開発した「ワトソン」が好評で、すでにいろいろな場面・アプリで活用されるようになった。

しかしこれらの2事業が好調でも、既存のソフト・ハードウェア事業の不振をカバーするには至らず、それが20四半期連続減収という結果に出ている。これからIBMはクラウドやAIを中心とした企業になっていくことは間違いないだろう。

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