香港証券取引所が、イギリスのロンドン証券取引所を買収する提案を持ち掛けたという情報が11日になって流れた。香港は以前イギリス領だったという縁があるとはいえ、この買収提案はかなり大胆なものと言える。
香港証券取引所が、イギリスのロンドン証券取引所(LSE)に対して買収の提案を持ち掛けたことが11日になって明らかになった。買収額として提示した金額は316億ポンド(約4兆2000億円)。この買収が成功すればアジアと欧州の証券取引所の合併という珍しいケースになる。
もともと近年は取引所の合併が各国で進行していた。2007年にはアメリカのNY証券取引所と、欧州各国に取引所を持つユーロネクストが合併。NYSEユーロネクストとしてスタートした(ただしその後2014年にユーロネクストはNYSEから再び独立)。
またユーロネクスト自体も、2000年にフランス、オランダ、ベルギーの主要証券取引所が合併してできた取引所だ。その後はポルトガルの証券取引所や、イギリスのデリバティブ取引所も加わった。
日本でもそれまでは別企業だった東証と大証が2013年に合併し、日本取引所グループが誕生。さらに今年になって商品先物の東京商品取引所も日本取引所グループに吸収合併されることが発表された。
このように取引所同士の合併は最近になって増えているが、アジアと欧州の取引所が合併する例はあまりなかった。それを行おうとしているのが、今回の香港証取による提案なのだ。
しかしこの買収の実現までにはいろいろハードルがある。まずLSEの株主が了承しなくてはならない。香港はすでに中国の一部であり、LSEが香港に買収されたら中国の支配下に入ることになる。そうなるとこれまでのように自由に株式上場などができなくなる恐れもあるだろう。
またイギリス国民の心理的抵抗もある。ただしLSEの株主でない国民はこの買収を好ましく思わなくても、止める術はあまりない。
さらにイギリスの規制当局から止められる可能性もある。11日に発表されたばかりなのでまだイギリス当局は動いていないが、今後は国内の法規制に引っ掛かるとして、この買収話を承認しないよう動くことが考えられる。
今回香港証取が提示した買収額は、1株あたりにするとLSE株の10日の終値に23%上乗せした金額だった。このようなケースでは買収が確定すると、株式市場ではLSE株は買収額付近にへばりつき、ほぼ動かなくなる。ところが11日は結局前日比6%高の値で終了。これは市場がこの買収が成功する可能性はまだ低いと見ていることを意味する。
成功するかどうかはまだわからない買収話だが、提案としてはかなり面白いものと言えるかもしれない。
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