アメリカの調査会社・IDCが、12日に2015年の世界のパソコン出荷台数を発表。それによると2015年の全世界におけるパソコン出荷数は、前年比10.4%減の2億7621万台だった。2010年代に入って、パソコン市場の縮小が続いている。
「パソコン離れ」はここ1年程度で始まったことではなく、2010年代になって鮮明になってきている現象だ。パソコンの市場が縮小を続けている最大の理由は、代替物としてのスマホ・タブレットの普及が急速に進んでいるためだ。
最近20年のパソコン出荷、あるいは販売台数の推移を見ると。パソコン市場の歴史が見えてくる。パソコンが一般的になったのは、1995年のWindows 95の登場からだった。それまではパソコンの操作にやや専門的な知識が必要だったため、家庭でパソコンを使っている人はそれほど多くなかった。
Windows 95登場前の世界のパソコン販売数は、5000万台程度だった。それがWindows 95の登場で大きく伸び始める。また偶然にもこの時期に、インターネットが登場して普及し始めた。1995年当時はインターネットについて知っている者は誰もいなかったが、90年代後半で爆発的に普及し2000年には多くの人がインターネットを使っていた。結果としてこの時期にはパソコンの普及も急激に伸び、2000年には1億3000万台が販売された。
その後2002年まではアメリカのITバブル崩壊などによる世界的な不況もあり、2年間パソコン販売台数は伸びなかった。それが2003年からまた急上昇が始まり、2010年には3億5000万台にもなる。
しかし2010年頃をピークにその後は急激な縮小が始まり、2015年にはすでに述べたように2億8000万台程度になった。2010年以降縮小している理由がスマホ・タブレットの躍進にあることはもう述べたが、タブレットの方はやや頭打ちになっている。
タブレットの出荷台数は2014年に2億台を超え、15年にはパソコンを追い抜くかもしれないと見られてきた。しかし実際には15年に8%減少し、2億1000万台に留まる。
一方爆発的に伸び続けているのがスマホだ。スマホの出荷台数は、2011年にすでにパソコンを追い抜いていた。そしてその後も伸び続け、確定した数字がまだ出ていないものの、2015年は13~14億台にもなると見られている。スマホの場合は「電話」としての需要もあるので、パソコンよりも台数が多くなるのは当然かもしれない。
この事実は何を意味するのか?IT業界の企業は、否応なしにパソコンからスマホへの事業のシフトを求められることを意味する。IBMのように、コンピュータ事業が中心だったが、スマホ分野への移行がなかなか上手く行かずに伸び悩んでいる企業もある。その一方でFacebookのように、パソコン上のSNSとしてスタートしたがスマホへの事業拡張も比較的上手く行き、業績を伸ばし続けている企業もある。今後IT企業の株を買う場合は、スマホに上手く進出できているかどうかを見ることが求められる。
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