金より価値のあるものと見られることが多いプラチナだが、最近では市場における価格は金の方が遥かに高く、すでに2倍もの差がついている。そして金とプラチナの立場逆転はすでに定着しつつある。
金とプラチナ(白金)では、プラチナの方が価値のあるものというイメージを持たれることが多い。そのような傾向が顕著なのが、この2つが会員のランクシステムなどに使われるケースだ。
会員制度のランクを低い方から「シルバーメンバー」「ゴールドメンバー」「プラチナメンバー」などと設定しているサービスは世界に無数にある。このランクシステムではゴールドよりプラチナの方が上。つまり「プラチナ>金」という前提に基づいている。
しかし現実の先物市場では、ここ10年ほど金価格は上昇してプラチナ価格は停滞。その結果この2つの価格には大きな差がついており、ここ2~3年は金の方が約2倍も高い状態が続いている。
2月24日のNY先物市場における終値を見ると、金が1,810ドル、プラチナが915ドルで差はほぼ2倍となっている。東京先物市場を見ても、24日の終値は金が1g=7,900円、プラチナが4,000円でほぼ2倍の差だった。
金とプラチナの価格差は昔からこのようなものだったわけではない。すでに遥か昔と言える1990年代前半には、金とプラチナはほぼ等価だった。しかし1997年頃からプラチナ価格の方が伸び始め、2001~07年の6年間はプラチナの方が2倍ほど高い時代となった。この時期は会員ランクシステムでよく見られるように、「プラチナ>金」だった。
ところが2008年のリーマン・ショック以降は金とプラチナの地合に大きく差がつく。金価格は伸び続ける一方で、プラチナ価格は伸びなかった。リーマン・ショック以降は世界経済に不安が高まったため、「有事の金買い」と言われる金の買いが増えたのではないかという見方もある。
プラチナは宝飾品としてだけではなく、ディーゼル自動車の排ガス触媒としても使われる。しかし2015年にはドイツのフォルクスワーゲンが排ガステストにおいて不正を行っていたことが発覚。ディーゼル車の信頼が世界的に低下したため、ディーゼル車の需要とともに触媒としてのプラチナの需要も低下した。
これが2016年以降プラチナ価格をさらに低迷させた。2015年当時はまだほぼ等価だった金とプラチナだが、16年以降金が高くなり差は年を追うごとに拡大。2020年には初めて2倍を超えた。
その後2023年にかけて基本的には2倍前後で推移しているが、2021年には一時1.5倍まで縮まったこともある。
もはや金価格がプラチナより遥かに高い状態は定着している。現在は多くの会員ランクシステムとは逆に「金>プラチナ」なのが現実だ。
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