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着服事件も起こり迷走が続くJDI

user 著者 鳥羽賢
calendar 2019年12月2日

「日の丸液晶ディスプレイ」と言われながら苦戦が続いているジャパンディスプレイは、最近になって経理担当者が5億円以上の資金を着服していたことが発覚。さらに先週末にはその担当者が死体で見つかり、自殺と発表された。JDIの迷走はまだ続いている。

不正は4年間続けられた

ジャパンディスプレイ(JDI)は普通の企業ではなく、国が主導してそれまで何社かで行っていた液晶ディスプレイ事業をまとめるために2012年に発足した。だからJDIは「日の丸液晶ディスプレイ」などとも呼ばれる。

JDIに統合されたのは日立製作所、東芝、ソニーの液晶部門。しかしそれ以前に三洋電機とセイコーエプソンの液晶部門はすでにソニーに統合されていたため、JDIの誕生によって日本の液晶産業のほとんどがJDIに集約されたことになる。

そしてJDIにはINCJ(旧産業革新機構)からこれまで3,500億円にも上る金額が支援されてきた。これほど巨額の支援を受けてきても、JDIは2015年3月期から19年3月期まで5期連続の赤字を計上。さらに2020年3月期についても、4月から9月までの前半期だけですでに1,000億円の赤字となっている。

厳しい経営が続くJDIで、最近になってまた大きな問題が浮上した。経理担当の社員が、2014年から18年までの約4年間にわたって、架空の会社との取引を設定するなど不正な行為を行っていたことが発覚。そして架空取引によって会社にお金を支払わせ、約5億7800万円を着服していたという。

問題の社員は昨年12月にすでに解雇され、今年8月には刑事告訴もされた。着服したお金はギャンブルなどに使ったと、問題の社員は述べている。

ところが問題はそれだけでは終わらなかった。最近になってその元社員が「着服以外にもJDIでは不正な会計が行われていた」と発言。他にも不適切な会計行為があることを示唆した。さらに元社員は先週末になって死体で発見され、自殺とほぼ断定されている。

JDIの迷走は一向に終わる気配がない。もともとJDIはiPhone向けの液晶ディスプレイを生産している点が強みだった。しかし他のスマホや他製品向けなど、iPhone以外のマーケットを開拓することに苦戦していた。

それに加えて、iPhoneはX(テン)から旧型の液晶ではなく有機ELディスプレイを採用するようになっている。そしてiPhone用の有機ELディスプレイは、JDIはまだ生産できていない。このようにiPhone自体が有機ELにシフトしていることに加え、iPhoneの世界での販売台数も近年頭打ちになっている。

現在はJDIにとって明るい見通しがほとんどない状況だ。一応今後有機ELの量産体制を確立するなど起死回生の手を探っているが、すでにiPhone Xや11でJDI以外の有機ELが採用されている今となっては、遅すぎる感がある。

株価も上場時の800円台から現在では10分の1以下の70円台と見る影もない。有機ELシフトをもっと早く行うなど時代の流れに素早く対応できなければ、JDIの復活は難しそうだ。

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