原油と言えば商品先物の代表的な銘柄で、生活にも関わりが深くニュースに取り上げられることも多い。しかし残念ながら、現在の日本では原油に投資をすることがやや難しくなった。
商品先物銘柄にはいろいろあるが、金と並んで代表的な銘柄が原油だ。そして原油価格は国内のガソリン価格にも関わりが深く、生活全般に影響する。そのためにテレビやウェブのニュースで原油価格が出てくることも多い。
これだけメジャーな存在である原油だが、残念ながら現在の日本では原油に投資をすることがやや難しくなってしまった。
まず日本では商品先物に悪いイメージがついている。これは商品先物業界がかつて電話などで強引な勧誘を繰り返したためで、一度ついた悪いイメージはなかなか払拭できない。FXもレバレッジをかけて取引をする点で商品先物と同じ性質のものだが、FX業界は強引な勧誘などをしてこなかったので、今では株と並んでメジャーな投資商品になった。
そして2020年7月には、それまで東京商品取引所(以下、「東商」)で取引されていた金などの貴金属銘柄と、とうもろこしなどの農産物銘柄が大阪取引所に移管された。そして原油などエネルギー銘柄が東商に残された。
このような状態になったので、大手証券会社が先物を扱うことがあっても大阪が扱っている貴金属と農産物のみが多く、エネルギーは扱わない。例えば楽天証券などはそのラインナップになっている。
結局東商に残っている原油を取引したいなら商品先物業者に口座を開く必要がある。しかし商品先物業者はあまり知られていない会社が多く、まず業者を探したりいい業者を選ぶことが証券会社より難しい。
ところで東商に上場されている原油は、プラッツドバイ原油というもの。これはニュースなどで「原油価格」として参照されることが多いWTI原油とは違う。WTI原油とはアメリカのテキサス州で産出される原油で、NY市場に上場されているもの。それに対してドバイ原油は文字通りUAE(アラブ首長国連邦)のドバイで産出される原油のこと。
どちらも原油であることは同じで、動きもそれほど違わない。WTIが上がる時はドバイも上がることが多いし、その逆も同じ。しかし全く同じ原油ではないことは留意しておいた方がいい。
そして原油に連動するETFも上場されているが、これらはあまり当てにならない。例えばWTI原油価格連動型上場投信(銘柄コード:1671)の価格を見ると、3月1日の終値は1,268円だった。
しかし実際のWTI原油は3月1日現在、昨年1月と同じ水準の62ドル付近にある。ではこのETFの昨年1月の価格を見ると、2,000円を越えていた。つまり原油価格は昨年1月の水準まで回復しているのに、ETFの方は戻っていない。このETFは原油価格と正しく連動しておらず、当てになるとは言えない。
このように原油に投資する選択肢が少なくなっている日本だが、東京金融取引所が運営しているCFD「くりっく株365」では、原油に連動した銘柄が上場予定だという。ただしこちらももともとは昨年に上場予定だったものが、その後延期されて今は上場日未定となっている。原油に投資をする選択肢の1つとして期待したいが、残念ながらいつ上場されるかわからないようだ。
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