唯一出来高があったコメ先物が最近事実上取引終了となり取引所として休業状態になっていた堂島取引所だが、29日の株主総会で新社長が就任。新社長はこれから貴金属や株価指数など多くの先物銘柄を上場させていく計画を発表した。
大阪に堂島取引所という先物取引所があるが、あまり知られていない。現在日本で多くの先物が取引されているのは、同じ大阪にある大阪取引所。
大阪取引所は東証と同じく日本取引所グループ(JPX)の傘下にある。かつては大阪証券取引所(大証)と呼ばれて株式も多く上場していたが、2013年に株式は全て東証に移管され、大阪取引所は先物・オプションなどデリバティブに特化した取引所となった。
2013年当時から日経225先物など主に株価指数先物は上場されていたが、2020年には金など貴金属やとうもろこしなど農産物の商品先物銘柄も上場。この時点で日本で最も売買が多い先物取引所となった。
このようにかなり参加者が多い大阪取引所に比べ、堂島取引所の方はあまり取引が行われていない。2011年には日本で約70年ぶりとなるコメの先物が2年間の期限つきで試験上場され、その後は2年ごとに試験上場の期間が延長されてきた。
しかし試験上場5期目が終わる2021年夏にも本上場を申請したが通らなかった。また試験上場もそれ以上の延長はなく、10年間にわたるコメ先物の試験上場もついに終了となった。2021年夏時点で複数あるコメ先物のうち多くが2022年6月限までの限月が残っていたため、今年の6月20日までは取引が行われたが20日をもってほぼ完全終了となった(一部だけ2023年まで残る)。
コメ先物は堂島取引所で唯一出来高のあった銘柄で、残った大豆や小豆などはほぼ取引がない。つまり現時点では先物取引所としては休業状態になってしまった。
だが今週29日の株主総会で、ネット証券大手のSBI証券を傘下に持つSBIホールディングス出身の村田氏が新社長に就任した。
そして村田氏は今後の堂島取引所の再建案も発表。その内容によると、今年度中に金や白金(プラチナ)などの貴金属先物銘柄を上場。令和6年(2024年)度には農産物先物銘柄の数を増やし、令和7年(2025年)度には株価指数先物など、商品以外の先物を上場させるとのことだった。
これらが全て実現されれば、堂島取引所はかなり多くの先物銘柄を抱えることになる。しかし金などの貴金属、農産物、そして株価指数の先物は、現在大阪取引所で全て取引されている。
そのためこれらの銘柄を上場させても大阪取引所と競合することになり、何らかの差別化を図らないと大阪取引所に勝つことはできない。どのようにして差別化をして顧客を呼び寄せるかが問題だが、それは村田新社長の手腕に期待するしかない。
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