今月は16日以降の後半に各国の政策金利発表が行われる。しかし中東問題で一時不安定になったとはいえ年明け以降株価は堅調に推移しており、この状況が継続すればトルコ以外はすべて政策金利を据え置きと発表することになると思われる。
2020年が明けて2週間ほどが経った。今年は1月3日に米軍がイラン防衛部隊のソレイマニ司令官を攻撃して殺害したというニュースが流れ、中東で大規模紛争が起こる懸念が一気に高まった。また翌週の8日にはイランが報復としてイラクの米軍基地に対してミサイルを発射。中東懸念はさらに高まり、先物市場では原油や金が高騰した。
しかし9日の未明にトランプ大統領が会見を行い、イランに対して追加経済制裁はかけても軍事的行動は起こさないと発言。この発言によって中東懸念は一気に後退し、この日以降株式市場は堅調な動きが続いている。
そして今月は16日木曜以降の後半に各国が政策金利を発表するが、株式市場が落ち着いてきただけあって今のところトルコ以外は利下げや追加緩和予想は出ていない。例えば30日木曜未明にはアメリカの政策金利発表があり、今回は12月に続いて据え置きが予想されている。また同じ日の夜にはイギリスの政策金利発表があり、こちらも今のところは0.75%のまま据え置きが予想されている。
前週の21日火曜には日銀が政策金利発表を予定しているが、日銀も追加緩和などはないと予想されている。23日木曜にはユーロ圏が政策金利発表を予定しており、昨年後半に利下げと量的緩和の再開を実施したばかりのECBは今回は追加緩和はないと思われる。
唯一利下げがあると予想されているのは、16日木曜に発表するトルコだ。トルコは2018年夏のリラ暴落のために同年9月には政策金利を24%まで引き上げたものの、昨年になってリラが安定するとともにインフレ率も下がってきた。その状況やエルドアン大統領の利下げ圧力から昨年7月以降4回の利下げを行い、現在では12%とピーク時の半分になっている。
今回の政策金利発表でトルコは1%前後の利下げを行うと見られている。トルコの政策金利はリラ暴落前の一昨年春頃まで8%であり、エルドアン大統領も一桁までの利下げを求めている。これらの材料から考えると、トルコ中銀は今後も利下げを行い10%未満にすることを目標にしていると思われる。
以上が現時点での今月の政策金利予想だが、トルコは3日後だとしてもアメリカやイギリスの発表までまだ2週間以上ある。その間に株式市場が暴落するなど大きな状況の変化があれば、当然ながら政策も変更される可能性が高くなる。
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