日本で多く使われているファイザー製とモデルナ製のワクチンは、どちらも評判がよく世界各国で接種されている。ワクチン開発の成功を受けてモデルナ株は昨年開始時点より10倍以上も上昇しているが、それに対してファイザー株はあまり上がっていない。この違いは興味深い。
2020年から始まったCOVID-19(新型コロナウイルス)のパンデミックだが、2020年末から各国がワクチンを次々と完成。2021年になると世界中で本格的に接種が行われるようになった。
そしてワクチンの中でも特に効果が高く評判がいいのが、ファイザー(銘柄コード:PFE)とモデルナ(銘柄コード:MRNA)のワクチンだ。これら2社のワクチンはmRNAワクチンという他の病気にも世界でほとんど使われてこなかったタイプのワクチンで、実用化されるのは今回が世界初と言われる。
そのため長期的な副作用なども検証されないまま承認・接種されているが、パンデミックを終息させることが優先の事情ではやむを得なかった。
モデルナはワクチン開発の成功を受けて、2020年以降株価が急上昇している。同社の株価は2019年の終値が19.56ドルだった。その後パンデミックが始まるとモデルナはすぐにワクチン開発を始め、ワクチン期待から2020年前半から株価が上昇。ワクチンが完成し普及するとさらに株価は上がり、今年の6月30日には240ドルと2019年末から10倍以上になった。
それに対してほぼ同じ性質のワクチンを開発・販売しているファイザーの株価はどうだろうか?同じ時系列で比べるとファイザー株の2019年の終値は39.18ドルだったが、2021年6月30日のNY株式市場では39ドルとほとんど変わっていない!
ほぼ同じワクチンを開発して販売しているのに、これだけ株価の上昇率に差がつくのはなぜだろうか?考えられる理由としては以下がある。ファイザーはもともと世界的な大手製薬企業でCOVID-19ワクチンがなくても莫大な売上を計上していた。それに対してモデルナは2010年創業のベンチャーで、COVID-19ワクチンの前はファイザーに比べて少額の売上しかなかった。
ファイザーの2019年12月期の売上は517億ドル(約5兆7000億円)だったが、モデルナの同じ2019年12月期は6,000万ドル(約66億円)と1,000倍近くもの差があった。
だからモデルナはCOVID-19ワクチンの成功で売上が大きく伸びることが期待されたのに対し、ファイザーの場合はCOVID-19ワクチンだけではそこまで桁違いに売上が伸びるわけではない。それが両社の株価の伸びの違いとなって表れたのだろう。
企業の時価総額を比べても、ファイザーは2019年末時点で2,000億ドル(約22兆円)もあったのだが、モデルナは80億ドル(約8,800億円)と25倍の差があった。それが今年の6月30日現在では約2倍まで縮まった。
ファイザーとモデルナ、去年前半の時点でワクチン開発を見込んで投資した人々はいると思われるが、1年経って両者のリターンには大きな差が出ている。
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