米で若者を中心に普及してきたスマホ証券のロビンフッドが、26日のNY株式市場終了後に決算を発表。しかし売上高は前期よりも35%も激減し、また売上高の3.5倍を超える巨額の純損失を計上する惨憺たる内容だった。ロビンフッドのこの決算は米における株ブームの終わりの始まりなのかもしれない。
ここ数年米国株が驚異的に上昇しており、2020年のパンデミック開始で膨大な緩和をしたことがその傾向にさらに拍車をかけた。そしてアメリカにおける株ブームの象徴とも言えるのが、スマホ証券のロビンフッド(銘柄コード:HOOD)だ。
ロビンフッドは2013年にカリフォルニア州で、当時20代の2人の若者によって起業された。スマホを使って株や先物などいろいろな金融商品が取引でき、さらに手数料無料を売りにしていた。
手数料無料が魅力的なためロビンフッドは若者を中心に広まり、口座数は順調に増加。ここ数年の好調な株式市場も追い風となり、今年7月29日にはNASDAQ市場に上場した。この時の公募価格は38ドルだった。
そして10月26日のNY株式市場終了後(日本時間27日早朝)に、上場してから2回目となる7~9月期の決算を発表した。その内容によると、売上高は前年同期の2億7000万ドル(約307億円)から35%増の3億6500万ドル(約410億円)だった。
前年同期と比べると伸びているものの、前期4~6月期が5億6500万ドル(約640億円)だったので、前期より35%も激減した。また市場予想の4億1000万ドル(約465億円)も大幅に下回った。
純損益は前年同期が1,100万ドル(約12億5000万円)の赤字だったのに対し、今期は13億2000万ドル(約1,500億円)の赤字と、赤字額が100倍以上に激増した。前期の4~6月期は5億ドル(約570億円)の赤字、1~3月期は14億4000万ドル(約1,640億円)の赤字だったので、3期連続の巨額赤字となる。
今期のEPS(1株あたりの損益)は2.06ドルの赤字で、市場予想の1.37ドルの赤字を上回る損失だった。
前期と比べると業績が相当落ち込んでいるのは明らかだ。そして売上の減少は、主に仮想通貨取引収入の減少による。今期の仮想通貨取引による売上高は5,100万ドル(約58億円)で、前年同期の500万ドル(約5億7000万円)と比べると10倍以上だ。
しかし2020年の7~9月期は仮想通貨市場が高騰する前の時期。前期である2021年4~6月期は2億3300万ドル(約265億円)で、それに比べると約5分の1と極めて大きく落ち込んだ。
この決算発表を受けて27日のNY株式市場ではロビンフッド株が下落。前日を39.57ドルで終えた同社の株は、27日は10%安の35.44ドルまで下落して終了。公募価格の38ドルを割り込んだ。
ロビンフッドの急激な業績悪化は、ここ数年続いてきた株ブームや去年末から続く仮想通貨ブームの終わりの始まりかもしれない。特にロビンフッドにとっては収益源となるPFOFが禁止される見通しもあり、今後厳しい経営になる。
この書類に含まれる素材はiFOREXではなく、独立した第3機関により作成されたもので、いかなる場合においても、直接的・間接的、明示的・暗示的にかかわらず、投資に対する助言や、金融商品に関する投資戦略の推奨、提案として解釈すべきものではありません。この書類に含まれる過去の実績や、それに基づくシミュレーションは将来の成果を保障するものではありません。
すべての免責事項はこちらをクリックしてご確認ください。
iFOREXは数百銘柄の通貨、仮想通貨、商品、指数、ETF、株式をCFD形式で取引することができます。
方法は簡単、3ステップでCFD取引を注文できます。
iFOREXに今日参加すれば、次の素晴らしい特典パッケージがあなたのものに
25年以上信頼されるサービスプロバイダー
iFOREXグループは業界で最も大きく尊敬される企業の一つです。1996年に成功した銀行家のグループにより設立され、世界中の人の毎日の市場へのアクセスが目標です。
3つの主な約束
私たちは、提供するグローバルな取引商品の多様性と、使用する革新的な技術、常に向上し続けるカスタマーサービスで、業界のリーダーであり続けます。