政府は24日になって、ガソリン価格急騰の抑制策を発動する方針を固めた。これは今週26日に発表予定の国内ガソリン価格が、リッター170円を超える見通しになったためだ。リッター170円を超えると2008年夏以来13年半ぶりの高値となる。
政府は24日になって、以前から「ガソリン価格がリッター170円を超えたら発動する」と述べていたガソリン・灯油価格急騰の抑制策を発動する方針を固めた。つまり今週26日に発表される予定の国内の平均ガソリン価格が、リッター170円を超える見通しになったことを意味する。
最近ガソリン価格が高値をつけたのは2018年秋で、この時はリッターあたり160.0円が最高だった。この当時は海外の原油価格が77ドルまで上がったが、2022年1月現在すでに85~87ドルなので2018年当時よりさらに10ドル近く上がっている。
その前の天井は2014年7月につけたリッター169.9円だった。リッター170円を超えたら2014年の高値を超え、2008年9月以来13年半ぶりの高値圏になる。
2008年夏には原油価格が極端に上がり、一時は147ドルをつけた。しかしこの時の原油高騰は短期的なもので終わったために、国内ガソリン価格は8月に185.1円の史上最高値をつけたが高値は長く続かなかった。2008年当時は6月に170円を超え、9月末に最後の170円台をつけたため170円以上だったのは約4ヶ月だった。
今回の問題は単に170円を超えるというだけではなく、それが長期化する懸念がある点だ。2008年の高騰では170円超は4ヶ月で終わったものの、今回はもっと続くことが考えられる。
2021年以降の世界的なインフレ傾向は根強く、まだしばらくは収まりそうにない。世界各国は「脱炭素」を進めており、新たな油田の開発などがやりにくい時代になっている。それもまた原油価格を押し上げる要因になった。
2008年や14年と比べると、現在のガソリン価格は円安のために上昇している側面が強い。リッター169.9円をつけた2014年7月は原油価格は100ドル前後と現在より高かったが、為替レートは1ドル=102円付近だった。為替だけで言えば現在より円高水準にあった。2008年も原油価格が147ドルまで上昇したが、為替は100円前後で上下していた。
今回の急騰抑制政策とは、政府が石油の元売りに対しリッター5円を上限に補助金を出す。それによって元売りからガソリンスタンドなど小売店への卸売価格を抑制するのが狙いだ。
しかしリッター5円とはかなり低く、仮に狙い通り5円下がったとしてもまだリッター165円もする。さらに発動基準価格が170円なのは4週間だけで、その後は4週間ごとに1円ずつ引き上げていくという。今後もガソリン・灯油高が続く可能性がある以上、ガソリンや灯油価格で生活が圧迫される日々はまだこれからも続くと思われる。
この書類に含まれる素材はiFOREXではなく、独立した第3機関により作成されたもので、いかなる場合においても、直接的・間接的、明示的・暗示的にかかわらず、投資に対する助言や、金融商品に関する投資戦略の推奨、提案として解釈すべきものではありません。この書類に含まれる過去の実績や、それに基づくシミュレーションは将来の成果を保障するものではありません。
すべての免責事項はこちらをクリックしてご確認ください。
iFOREXは数百銘柄の通貨、仮想通貨、商品、指数、ETF、株式をCFD形式で取引することができます。
方法は簡単、3ステップでCFD取引を注文できます。
iFOREXに今日参加すれば、次の素晴らしい特典パッケージがあなたのものに
25年以上信頼されるサービスプロバイダー
iFOREXグループは業界で最も大きく尊敬される企業の一つです。1996年に成功した銀行家のグループにより設立され、世界中の人の毎日の市場へのアクセスが目標です。
3つの主な約束
私たちは、提供するグローバルな取引商品の多様性と、使用する革新的な技術、常に向上し続けるカスタマーサービスで、業界のリーダーであり続けます。