資源エネルギー庁が8日に発表したガソリン店頭小売価格は、6日時点の全国平均でリッターあたり166.0円だった。これは前週から0.3円安であり、ガソリン価格は12週連続の下落となった。
ここまで下落が続くとすでに忘れてしまった方も多いかもしれないが、12週連続の値下がりがある前は、数ヶ月間ガソリン価格は上がり続けていた。リッター170円目前まで上がり、これ以上上昇すると日本経済への悪影響も非常に強くなると報道されていた。しかしそこで国内のガソリン価格は一旦天井をつけ、その後は下落に転じる。下落といってもごく小さな下げてあり、12週間でわずか3~4円程度下げたのみだった。
なぜガソリン価格が下げに転じたのか?一番大きいのは、海外の原油価格が下落していることだ。NY市場の原油価格は6月後半に107ドルのピークをつけてから一貫して下げ、最近ではついに90ドルを割っている。国内のガソリン小売価格はNY市場の価格から数週間遅れて動くことが多い。ガソリン価格は7月上旬にピークをつけ、そこから12週連続で下げてきた。
ただし8月下旬から急激な円安になったので、海外原油の下落と円安による輸入コストの上昇が相殺されて、国内ガソリンの下げ幅があまり大きくならなかった。しかしそれが10月に入って、変わってきている。
10月になってNY市場の原油価格が下げ足を速め、すでに述べたように80ドル台になっている。それと同時に、円安もやや頭打ちになっている感が出てきている。この2つの要因が同時に発生しているため、10月になって東京市場の原油価格はかなり下落している。今後原油価格や為替レートがどうなるかはもちろん完全には予測できない。しかし8日現在の水準を維持するだけだとしても、ガソリン価格はあと数円は下げる余地がある。今後数週間は、ガソリン価格はさらに下げるだろう。
また今月になって、世界有数の産油国であるサウジアラビアが、原油の輸出価格を引き下げると発表した。これに他国も追随する可能性があり、そうなると原油価格の下押し圧力はさらに強まる。
一方で価格が下がり過ぎても、現在稼働している油田の中で採算が合わないものも出てきて、産油量が減少していくことになる。そうなると下落の勢いも衰えることになるだろう。ただ全体として見て、ここ数ヶ月原油だけではなく他の資源価格が下がり続けているのは事実。そしていろいろな状況を考えると、原油価格や国内のガソリン価格はもうしばらくは下落が続く可能性が高いと思われる。
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