27
Jan

NY株式市場が272ドル大幅安

user 著者 鳥羽賢

7日はNY株式市場でダウ工業平均が急落した。

7日夜以降に円高・株安が進行

7日にIMFが発表した今年の世界経済見通しが下方修正されたのを受けて、景気懸念が広まりNY株式市場でダウ工業平均が272ドル急落した。また外国為替市場では円高・ドル安が進行し、米ドル/円は8日朝に108円を割って107円台をつけた。7日夕方に発表されたドイツ8月鉱工業生産指数も低調で、欧州経済の先行きに対する不安も広がった。

今日の展望

9日の午前3時に、前回米FOMCの議事録が公表されます。

米ドル/円

米指標は悪くないが107円台へ

7日に発表された米経済指標はそれほど悪い数字ではなかった。午後11時に発表された10月IBD/TIPP景気楽観指数は、予想の45.1に対して発表は45.2だった。しかし世界経済の先行きに対する懸念などから円高・ドル安が進行し、米ドルは7日日中から8日朝にかけて断続的に売られた。8日朝には108円台を維持できずに107円台をつけた。

ユーロ/米ドル

低調なドイツ経済指標でも上昇

7日午後3時に発表されたドイツの8月鉱工業生産指数は、事前予想の-1.5%に対して発表は-4.0%とかなり低調だった。また前日に発表されたドイツ8月製造業受注は、事前予想の-2.5%に対して発表は-5.7%とこれも低調だった。欧州経済に対する先行き不安があるにも関わらず、この日はユーロ高・米ドル安となった。全体的にこれまでのマネーが逆流していると思われる。

ドイツ40

景気懸念を受けて欧州の株式市場も下げる

7日に発表された低調な鉱工業生産指数などを受けて、独DAXも1%以上の下落を見せた。場中は9,086で終了したが、時間外に入ってさらに下げ、8日朝には9,000付近まで下落した。なおこの日は、欧州の他の主要指数・英FTSE100や仏CAC40も軒並み下落して終了した。

WTI原油

需要減退観測で80ドル台へ

IMFの世界経済成長見通しが下方修正され、ドイツの経済指標が低調だったために原油の需要が減退するとの観測が広がり、この日は原油が大きく売られた。原油は90ドルを大きく割って88ドル付近まで下がり、今年の最安値付近まで到達した。最近は80ドル台も珍しくなくなっており、今後は85ドルを目指して下げていく動きになると予想できる。

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