大阪堂島商品取引所は商品取引所だが、取り扱い銘柄は少なく取引量も低迷している。しかし今年になってネット証券大手のSBIが出資。そして今後は新銘柄を次々上場させる計画があり、復活をかけている。
大阪には大阪堂島商品取引所(以下、「堂島」)という商品取引所がある。しかしこの取引所に上場されている商品先物銘柄は少なく、また取引量も低迷している。
現在日本で最も商品先物の取引量が多いのは、昨年7月に貴金属や穀物の商品銘柄が移管されてきた大阪取引所だ。また移管前まで貴金属や穀物銘柄があった東京商品取引所には、原油などのエネルギー銘柄が残っている。
そして3つ目の商品取引所として存在している堂島だが、主に穀物銘柄が取引されている。だがとうもろこしや大豆は大阪取引所と重複して上場しており、堂島の方では出来高がほとんどない。
堂島で現在主力銘柄となっているのは、いくつかあるコメ関連の先物だけだ。コメ先物は最近まで長い間日本に存在していなかったが、2011年に試験上場し72年ぶりの復活となった。
これは2年間の試験上場であり、試験上場が終わる2013年には本上場に移行するかどうかの判断をする予定だった。しかし本上場にはまだ早いと判断され、試験上場が2年間延期。そして2015年以降も2年ごとに試験上場の延期を繰り返してきた。
このように堂島では現在まともに出来高がある銘柄は、試験上場中のコメ先物だけという状況だ。しかし今年になってから堂島は巻き返しの措置をいくつか打ち出している。まず4月1日には株式会社化され、ネット証券大手SBI証券を抱えるSBIホールディングスの出資を受け入れた。現在ではSBIと系列のジャパンネクスト証券を合わせた出資比率が33%を超えている。
そして6月28日になって、令和5年度までの事業計画を発表。その内容によると、まず2021年夏に試験上場の期限を迎えるコメ先物を、本上場させることを目指す。さらに年内には金などの貴金属の先物を上場させる。その後は約半年ごとに新銘柄を上場させていくとのことだった。
株式会社化しSBI系の資本が入ったことで、現在低迷する市場をこれから復活させようという意気込みが見られる。だがネックは多い。年内に貴金属銘柄を上場させるとのことだが、金など貴金属はすでに大阪取引所に上場されている。それに対して差別化ができなければ、堂島の貴金属取引が顧客を呼び込める見通しは薄い。さらにその後半年ごとに上場させる銘柄は、まだ詳細が明らかになっていない。
だがSBIグループが出資しているということは、堂島の新商品はSBI証券が取り扱う可能性が高い。ネット証券でもトップクラスの口座数を持つSBI証券が扱うとなれば取引をしてみようと思う個人投資家も少なからず見つかる。今後の堂島の復活にはかなり期待ができる。
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