9月20~21日にはアメリカでFOMCが開催され、日本時間の22日未明に政策金利が発表。今回は利上げと見送りの確率が50:50くらいと思われていたが、結局利上げは見送りと発表された。今回見送られたということは、今後もしばらくの間FRBは利上げをできそうにない。
アメリカはリーマンショック後の2008年末に、戦後史上で初めて政策金利をゼロにした。これはリーマンショック後の景気低迷から抜け出すためのもので、同時に大規模な量的緩和政策としてQE1からQE3まで行ってきた。その効果もあって、2012年頃からアメリカの景気はかなり良くなった。
2014年秋にはQE3を終了。そして次の段階としての利上げ・ゼロ金利解除がいつになるか注目されたが、2015年の12月に利上げを行い、7年間続けられたゼロ金利政策がついに解除された。
ただリーマンショック前には政策金利が5%前後まで引き上げられていたこともあり、0.25%利上げをしただけで利上げサイクルが終わるとは誰も考えていない。その次は、それ以後どの程度のペースで、どこまで金利を引き上げるかが市場の関心事になった。
2015年末に最初の利上げが行われた当時は、「2016年の利上げは4回あるだろう」という見方が一番多かった。FOMCは年に8回開催されるので、2回に1回のペースで利上げを行うことになる。
だがその見方は外れだった。9月20~21日のFOMCは今年すでに6回目のFOMCになったのだが、これまで1度も追加利上げは行われていない。残りのFOMCは、11月初頭と12月末の2回のみ。しかしこれまでの経過を見る限り、この2回でも利上げが行われる可能性は低い。
今年いきなり金融市場の出鼻をくじいたのだが、年初の中国発世界同時株安だった。このために1月や3月のFOMCでの利上げは問題外になる。4月のFOMCでも利上げは見送られたが、金融市場も落ち着いてきていたので、6月の利上げはかなり高いと思われていた。
しかし6月初頭に発表された5月雇用統計が3万8000人という極めて低い数字だったため、また利上げが見送られる。その後7月もイギリスのEU離脱の影響を見極めるため見送られた。
そして9月は、中国発世界同時株安や英EU離脱のような悪材料はなかった。しかし9月9日にダウ工業平均が400ドル近く下げ、その後NY株式市場はパッとしない展開が続いた。こういった材料もあり、また利上げは見送られたのだ。
ただダウ工業平均のチャートを見ると、9月の月足は27日までわずか1%しか下げていない。また9月9日の下げはやや大きかったが、これでも2%安だった。大騒ぎするほどでもない下げだったのだが、FOMCは腰が引けて利上げを見送ってしまった。
しかしこの程度の下げは、株式市場では珍しくない。この程度の下げでも利上げをすることでさらなる下落を招くのが怖くて利上げができないなら、FRBは当分金利を引き上げることはできないだろう。
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