11月末のOPEC(石油輸出国機構)総会で原油減産が発表されなかったため、それ以降ロシアでは通貨ルーブルの急落が続いている。総会前は1ドル=44ルーブル程度だったレートは、16日にはついに77ルーブル程度まで下げた。
通貨ルーブルが急落しているロシア国内では、市民の生活でも混乱が続いている。通貨が暴落しているため輸入品の価格が高騰し、食料品も値上がりしている。市民は米ドルなど外貨に両替しようとしている動きが広がっているが、極東の町・ウラジヴォストックでは銀行が外貨への両替を拒否するなどしている。
通貨安と経済的困窮によって市民の間にプーチン政権への不満が高まるとプーチン政権の基盤が揺らぐことになるが、これまでのところ市民の不満は経済制裁を課している欧米に対して向けられているようだ。
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