Googleとマイクロソフトが、数年来続いてきた携帯電話機とXbox関連の特許紛争で、和解したと報道された。IT業界ではこの他にもAppleとサムスン間など特許を巡る争いが多いが、これが沈静化への第一歩となるのだろうか。
IT業界における特許の争いは決してなくなることがない。Googleとマイクロソフトの場合は、Googleが開発したスマホ・タブレット用のOSであるAndroidについて、マイクロソフトが2010年に自社が特許を持っている技術を無断で使用していると主張したことから始まったと言われる。
この争いは、2011年8月にGoogleが携帯メーカーのモトローラ・モビリティを買収したことから、さらに激化した。というのも、マイクロソフトはモトローラ・モビリティと別の争いを行っていたためだ。Googleが買収したため、その争いもGoogleとマイクロソフトの争いとなる。
ところで、モトローラという会社名をどこかで聞いたことがないだろうか?モトローラは、かつては電機業界で世界的に有名な企業であり、また1990年代~2000年代前半のガラケーの時代は、携帯端末でも世界2位のシェアを持っていたことがある(当時の1位はノキア)。
モトローラは1928年に設立され、その後はテレビなどを製造しつつ成長していった。そして90年代には携帯事業で成功し、世界2位になる。日本でも、NTTドコモなどがモトローラ製の端末をFOMA時代に提供していた。
ところが、90年代末に立ち上げた「イリジウム」と呼ばれる衛星携帯電話プロジェクトが大失敗。これは衛星を打ち上げて通信に使うことで、世界のどこでも通話できる携帯を目指していた。しかし衛星打ち上げのコストがかかりすぎ、かつ端末代や通信料が高すぎたため、全く契約者が集まらずサービス開始たったの1年後に倒産してしまった。
その後2000年代になって多少はヒットした端末もあったが、スマホ時代に対応できず衰退。結局2011年1月に、携帯事業を分離したのがモトローラ・モビリティだった。
話を特許に戻すと、モトローラ・モビリティはマイクロソフトのゲーム機・Xboxが、自社の特許を無断で使用していると主張して争っていた。その紛争もGoogleが買収したため、Googleが引き継ぐ。Googleは2014年にモトローラ・モビリティを中国のレノボに売却したが、特許だけは権利を残したので争いはそのままGoogleが続けた。
このようにGoogleとマイクロソフトの間には多くの特許紛争があったが、30日になって全ての紛争で和解と発表。和解の金銭的な詳細は発表されていないものの、現在行われている約20件の訴訟は全て取り下げることになった。
30日の両社の株は、このニュースにポジティブに反応。この日は株式市場全体が上昇したこともあり、Google株は2.3%、マイクロソフト株は1%ほど上昇した。今回の和解はIT企業同士の争いとしては悪くない終わり方と言えるが、他の争いも上手く終わるとは限らない。
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