不適切会計問題で経営危機に陥っている東芝(銘柄コード:6502)だが、2016年3月期は4700億円の赤字で終わるとの見通しを26日に発表した。
2016年3月期の連結売上高見通しは、これまでの6兆2000億円から5兆5000億円に下方修正された。そして営業損益は、これまでの4300億円の赤字から6900億円の赤字見通しへ赤字幅が大幅拡大した。これはアメリカの原子力子会社・ウエスチングハウスに関する減損を2600億円計上することになったため。
その一方、国内では医療関連子会社の「東芝メディカルシステムズ」の売却益3800億円を計上することにより、純損益はこれまでの7100億円の赤字から4700億円の赤字へと赤字幅が縮小する見通しになった。
同時に東芝メディカルシステムズの売却益によって2016年3月期における債務超過状態を回避でき、東証1部の上場が維持できる見通し。
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