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17
Apr

パウエル議長が利下げ時期の後退を示唆

user 著者 鳥羽賢

17日未明にFRBのパウエル議長が発言をした。

NY株式市場の反応は薄

17日午前2時頃からFRBのパウエル議長がパネル討論会で発言。その場で議長は「インフレが低下したと確信を得るにはさらに時間がかかる可能性が高い」と発言したため、FRBが利下げを開始する時期はこれまでの予想よりさらに遅くなるとの観測が台頭した。一方この日のNY株式市場ではダウが序盤からプラス圏で推移し、パウエル議長の発言に対しても大きくは反応せず。そのまま63ドル高で終了して7営業日ぶりのプラス引けとなった。

今日の展望

今日は午後6時にユーロ圏の3月消費者物価指数改定値が発表されます。

日本225(円)

場中に一時900円以上下げる

中東懸念やFRBの予想利下げ時期後ずれなどを受けてNY株式市場は軟調な展開が続いており、15日のダウは248ドル安で終了。その流れから東京市場では日経225平均が482円安の38,750円からスタートした。場中も軟調な動きが続き前場から後場開始直後にかけて下がり一時は下げ幅が900円を超えたが、午後1時頃からは反発して終値は761円安の38,471円と約2ヶ月ぶりの低水準だった。

米ドル/円

154円台後半まで円安

先週の米3月CPIに加えて15日発表の3月小売売上高が予想を上回ったことで、FRBの利下げ予想時期が遅れ為替市場では円安・米ドル高が続いている。16日朝方には1ドル=154円10銭付近だった米ドル/円は、日中から夕方過ぎにかけて円安が一段と進行して154円70銭を超えた。介入が強く意識される水準になったが、午後10時半頃にやや大きな円高の動きがあり一時154円付近まで急落。だがこの動きは一時的な円高で終わり、すぐに154円台後半まで戻ってきた。

ココア

12%の暴落

ガーナやコートジボワールでカカオ豆の生産不良が続いていることから、年が明けて以来ココア価格は高騰が続いている。今週15日も続伸して1トン=11,200ドルをつけて史上最高値を更新し、11,000ドル付近で終了した。だが価格が高すぎることで世界的な需要減退観測が高まり、16日は序盤から下落。特に終了間際に大きく下げて10,000ドルを割って9,600ドル台で終了し、この日は12%の暴落となった。

テスラ

人員削減発表で下げる

中国勢などに押されてEVの販売が苦戦していることから、テスラは16日のNY株式市場開始前に全世界の10%にあたる1万4000人の人員削減を発表した。15日を161.48ドルで終えたテスラ株だが、この発表を受けて16日には序盤から下落。下げ幅は一時5%に接近したものの終盤に多少回復し、終値は2.7%安の157.11ドルだった。

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