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20
Mar

FRBは政策金利を据え置く

user 著者 鳥羽賢

21日午前3時にFRBが政策金利を発表した。

今後の利下げ見通しが前回より後退

21日午前3時に米FRBが政策金利を発表し、大方の予想通り5.25~5.5%のまま据え置きだった。また同時に発表された参加者による今後の金利予想では、今年末までに2回の利下げを予想した参加者が前回より増えた。また2025年末の金利予想も前回より利下げ1回分ほど上がっていた。米利下げ観測がやや後退したことで、発表後はNY株式市場が暴騰しダウ工業平均は401ドル高の39,512ドルで終了。史上最高値を大きく更新した。

今日の展望

今日は午後8時のトルコの政策金利が発表されます。午後9時にイギリスの政策金利が発表されます。

日本225(円)

米金利発表後に上昇

20日は日本が春分の日で株式市場が休場していたものの、シカゴなどの先物は取引が行われた。早朝に39,800円台で推移していた先物は、午前9時頃に急騰して40,000円を突破。日中は株式市場が休場のためあまり動かなかったものの、21日午前3時に米政策金利が発表されるとその後に数百円急騰した。

米ドル/円

米金利発表後は乱高下

日銀が19日に緩和の大幅修正を発表したものの「今後も緩和を続ける」とのメッセージを出したことで、発表後は円安が進行している。20日朝方には1ドル=151円だったが、その後は日中から夜にかけて一貫して円安が進行し夜には151円80銭をつけた。そして午前3時米政策金利が発表されると、直後に1円ほど円高になった後数十銭円安に戻すなど乱高下となった。

ユーロ/円

2008年以来の高値

日銀の発表で今後も緩和が続くとの確信が広がり、ユーロ/円でも円安が進行。20日早朝には1ユーロ=164円だったレートは、日中に上昇。夕方にはECBのラガルド総裁が「利下げ回数は保証できない」などと発言したことで多少円高に動いたものの、その後は再度円安が進行。米FRBの発表後も米ドル/円ほど下がらず、21日早朝には165円をつけて2008年以来16年ぶりの円安・ユーロ高となった。

上昇して最高値に接近

今後の米利下げ見通しから金利を生まない資産である金の相対的価値が高まり、NY金は堅調な動きが続いている。20日は日中から夜にかけて大きな動きがなく、主に2,150ドル台で推移。そして21日午前3時にFRBが政策金利を発表すると、米ドルの急落と逆に金は急騰。21日早朝には2,180ドルを超えて3月8日につけた史上最高値に接近した。

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