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28
Jan

ドイツ銀行懸念がやや後退

user 著者 鳥羽賢

30日の金融市場ではドイツ銀行懸念がやや後退した。

当初より低い金額で和解できるとの報道

先週はドイツ銀行の経営不安問題に市場が左右された1週間だった。しかし30日金曜になって、当初米司法省が提示した140億ドル(約1兆4100億円)よりも低い54億ドル(約5450億円)で和解できる可能性があるという報道が流れた。そのためドイツ銀行懸念は後退し、金曜のNY株式市場は上昇した。

今日の展望

今日は午後11時にアメリカの9月ISM非製造業景況指数が発表されます。

日本225(円)

日中低迷後先物が上昇

前日にドイツ銀行から一部のファンドが資金を引き揚げたと報じられたため、ドイツ銀行不安からNY株式市場が下落。その流れを受けた30日の国内株式市場では、日経225平均が前日よりも200円以上安い16,474円でスタート。その後も16,400円台でさえない動きが続き、終値は244円安の16,449円だった。しかし夕方以降になるとドイツ銀行の懸念が後退したことから、NY株式市場とともに日経225先物も16,500円台まで上昇した。

WTI原油

生産調整合意後の原油買いが継続

産油国がアルジェリアで28日に非公式会合を行い、原油の生産を日量3250~3300万バレルに制限することで合意。この合意後の原油買いの流れが、まだ続いている。30日に発表されたアメリカ国内の石油掘削リグ稼働数は、前週比7基増の425基だった。しかしこの統計も原油買いの流れを止めることはなく、NY原油は8月後半以来1ヶ月半ぶりとなる48ドル台をつけた。

ドイツ銀行

和解金減少報道で安値から18%上昇し終了

すでに述べたように、30日にはドイツ銀行が54億ドルという比較的少ない和解金で米司法省と合意できる可能性があると報じられた。この日は前日終値より低い10.15でスタートしたドイツ銀行株だが、その直後に9.90と10を割る軟調な展開。しかし和解金の報道が広がると買い優勢に転じ、その後は上昇一辺倒。終値は11.67で、安値の9.90から18%もの大暴騰となった。

米ドル/オフショア人民元

IMFのSDR構成通貨入りもレートは動かず

10月1日から人民元がIMFのSDR構成通貨の1つとなった。これは中国が以前から申請していたもので、昨年12月に承認された。これで人民元は円、米ドル、ユーロ、ポンドに続く第5の構成通貨となる。しかしこのニュースはすでに織り込み済みだったこともあり、元のレートは1米ドル=6.67元付近でそれほど動かなかった。

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