アメリカでは5月25日に、黒人の男性が白人警官によって殺される事件が起こった。事件が起こったミネソタ州ではすぐに警官に抗議するデモが起こり、それが28日頃から暴徒化しさらに全米各地の都市に拡大して極めて危険な状態になっている。
アメリカでは5月25日に、ミネソタ州ミネアポリスで白人の警官が黒人男性を殺害する事件が起こった。黒人は商店で買い物をしていたところ、ニセ札を使用していると疑われたために店員が警察に通報。
そして駆け付けた白人の警官が、黒人男性の首を膝で9分間近く地面に対して押さえつけた。そのため黒人男性は呼吸ができなくなり、その後運ばれた病院で死亡が確認された。
この事件があったにも関わらず当初は白人警官が逮捕されなかったため、事件に抗議するデモがミネソタ州で拡大。さらに28日頃からはデモ隊が暴徒化し略奪・放火などを行っただけではなく、全米各地にまで広がっている。
暴動は31日までに首都ワシントンDCの他、ニューヨーク、ロサンゼルス、シアトル、シカゴ、ポートランド、ボストン、マイアミなど全米の主要都市に広がり、すでに50都市に拡大したとの情報も出ている。
暴動鎮圧のために多くの州では州兵が出動したり、夜間外出禁止令が発令されたりしている。またトランプ大統領は「軍出動の用意がある」とも発言した。
現在世界はCOVID-19(新型コロナウイルス)が大流行し、非常に不安定な状態にある。そこにきて世界一の超大国・アメリカで広がった暴動は、世界をさらに不安定化させる危険因子になりうる。
今回の件はアメリカだけの問題ではなく、中国における香港問題とも密接に関わってくる。香港では昨年6月頃からデモ・暴動が散発したが、アメリカが「中国政府が穏便に解決することを求める」と常に釘を刺してきたために中国軍の出動はこれまで行われていない。
ところがトランプ大統領は、今回のデモ・暴動発生からわずか1週間足らずでもう軍出動を示唆している。そして本当に軍を派遣したら、中国もこれ以上我慢せずに軍を出して香港のデモ・暴動を鎮圧に走る可能性が高い。
そうなると米中対立は一層悪化する。もともと29日金曜にアメリカがWHOからの脱退を表明するなど、最近はアメリカの中国や国際社会に対する敵対的な行動が目立っていた。
アメリカはCOVID-19の国内感染者数が170万人、死者が10万人を超えて世界最大となっており、感染を封じ込められなかったトランプ大統領に対する風当たりは強い。また感染が止まらないため国民の不満も非常に高まっている。
今回の暴動は単に黒人男性の死だけが原因ではなく、COVID-19や経済停止に対する国民の不満が背景となっている。この状況は数ヶ月以内に改善されるようなものではないため、今後もアメリカ国内は暴動などが起こるリスクを抱える。
そして米国内の暴動は対中関係にも大きく影響する。米国内の問題と米中対立の悪化という2つの大きな爆弾を抱えることになった世界は今後ますます不安定化し、金融市場にも悪影響が及ぶ可能性は極めて高い。
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