4月15日の午前に、オーストラリアの中央銀行であるオーストラリア準備銀行(RBA)が、4月1日に開催された政策理事会の議事録を公表した。
議事録の中で注目すべき点は、「金利を安定させ続けることが賢明だ」という発言があった点だろう。現在のオーストラリアの政策金利は2.5%だが、当面はこの金利を変えるつもりがないことを示している。
オーストラリアは、リーマンショック後長期間低金利を続けている主要国とやや違い、一旦3%まで引き下げた政策金利を2009~10年にかけて、4.75%まで引き上げた。しかしその後国内景気が思ったほど好調にならず、かつ豪ドルが急激に上昇した。2009年3月には豪ドル/米ドルレートは1豪ドル≒0.6米ドル近くだったのが、わずか2年程度で1豪ドル=1米ドルまで上昇した。
豪ドルの高騰を良く思わないRBAは、2011年秋以降政策金利を引き下げることで、それに対抗してきた。RBAは4.75%だった政策金利を少しずつ引き下げ、2013年8月には2.5%まで下げて現在に至る。
ただし、豪ドルレートはそれでも思うように下がっていない。政策金利を下げても、2011年以降で豪ドルのレートが1豪ドル=0.9米ドルを下回ったことはほとんどないのである。そこでRBAは為替介入も検討してきたが、実際にはまだ介入は行われていない。昨年12月にはスティーブンRBA総裁が、「介入を検討したことはあったが、見送った」と述べていた。
しかし口先介入の方は、ここ1~2年何度も行われている。口先介入、つまり「為替介入をする用意がある」などと発言し、市場に対して介入の可能性をほのめかすことだ。これまでRBAは何度も口先介入をしたのだが、豪ドルはそれほど下がっていない。
今後は、少なくとも今年は政策金利を現在の2.5%にしておくだろうというのが、市場の大半の見方である。通貨高を抑え景気を支えるために、利上げは行わないだろうと見ている。しかし金利を下げすぎると、低金利によって住宅取得が容易になり、住宅価格の上昇につながっていく。それは避けるであろう。
これまでの豪ドル/米ドルのレートを見ても、1987年以降で0.9を超えて豪ドル高になったことは、最近を除いてほとんどない。だから議事録の中で「豪ドルはまだ高い水準にある」と述べられていた。
現実的に豪ドルが対米ドルで下がる(米ドル高)ためには、アメリカの利上げが必要になってくる。しかしアメリカは直前のFOMCで、2015年末頃までは現在の低金利を維持すると述べていた。ということは豪ドルはまだ高い水準に留まり、アメリカが金利引き上げを始める2016年以降まで、オーストラリアも政策金利を大幅に引き上げる政策は取らないものと予想できる。
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