米経済の拡大と後退期を決定する全米経済研究所(NBER)が、19日になってパンデミックに伴って始まった景気後退期は2020年4月で終了したと判定した。これで前回の米経済の後退期はわずか2ヶ月で終わり、昨年4月以降は現在まで拡大期に入っていることになる。
景気の天井や底はすぐに判断することはできず、通常数ヶ月経ってから「あの時天井だった」「あの月が底だった」と判断される。そしてアメリカ経済の天井や底、拡大期と後退期の転換を判断するのは、全米経済研究所(NBER)という機関。
前回アメリカ経済が底を打って後退期から拡大に転換したのは、リーマン・ショックがあった後の2009年6月。その後は10年以上ずっと景気拡大期が続き、アメリカ史上最長の景気拡大期となった。
最終的に前回の拡大期が終わり天井をつけたと判断されたのは、2020年2月。パンデミックの開始によって株価が暴落し失業率も大きく上昇したため、昨年2月をもって景気後退期に入ったと判断された。2009年6月以来そこまで128ヶ月、10年8ヶ月にも及ぶ長い好景気だった。
昨年2~3月には株式市場が空前の大暴落になり、またアメリカの失業率も特に3月から4月にかけて激増。3月には4.4%だった失業率は、ロックダウン開始による大量解雇のため4月には14.7%と戦後最悪の数字になった。また失業率と同時に発表された4月雇用統計も、前月比2,050万人減と空前の減少数だった。
しかしNBERは、ここですでにアメリカ経済は底を打ったと判断した。それも当然かもしれない。翌5月の失業率は、予想は19.0%とさらなる悪化だったが、発表された数字は13.3%で4月より改善されていた。雇用統計も750万人減が予想されていたものの、実際には250万人の増加だった。
その後6月以降も失業率は改善が続いており、失業率だけでも見ても2020年4月にはすでに底を打っていた。米経済全体が2020年4月をもって底を打ったと判断しても全くおかしくはない。
アメリカ経済が2020年4月で底を打ったということは、それから2021年7月現在まで1年3ヶ月はまた拡大期が続いていることになる。今回の後退期はたった2ヶ月と稀に見る短さだったものの、それはパンデミックのためにその2ヶ月間であまりに急激に落ち込んだ故の短さだった。
アメリカ経済はわずか2ヶ月の不況期を経て、また拡大に向かっている。2009年6月以来ほぼ途切れなく拡大が続くアメリカ経済は、一体いつまで拡大が続くのだろうか?アメリカの底知れぬパワーは凄まじいと言える。
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