毎週金曜に発表される原油関連の指標に、米石油掘削リグ稼働数というものがある。この数字はパンデミックの影響で昨年前半に激減したが、昨年後半から今年にかけて回復傾向にある。ただし回復のペースは緩やかだ。
原油の動きや関連ニュースをチェックしているなら、毎週金曜にアメリカ国内の石油掘削リグ稼働数という指標が発表されることを知っているだろう。この指標は毎週半ばに発表される米原油在庫と並んで、原油関連指標としては重要度が高い。
石油掘削リグ稼働数について簡単に説明すると、リグとは地中にある資源を掘る装置のこと。つまり石油掘削リグとは、石油を掘るための装置。そして米国内の石油掘削リグ稼働数とは、文字通りアメリカ国内で稼働している石油掘削リグの数になる。
この指標はアメリカの石油関連会社であるベーカー・ヒューズという会社が毎週発表している。そして原油関連ニュースで取り上げられるのは米国内の石油掘削リグ稼働数だけだが、実際にはベーカー・ヒューズはガス掘削リグ稼働数など他の資源のものや、アメリカ国外の石油掘削リグ稼働数も発表している。
とはいえエネルギー銘柄としては原油が最もよく取引され注目もされているので、リグ稼働数の中でも石油掘削リグ稼働数が最も重要なものであると思われる。単純に考えれば、リグ稼働数が多ければそれだけ石油の供給が多く、リグ稼働数が少なければ石油の供給は少ないことを意味する。
したがって毎週発表される米石油掘削リグ稼働数が、予想より多ければ原油売り材料となり、少なければ買い材料となる。
では最近の米石油掘削リグ稼働数の推移はどうなっているのか。まず2014年頃を振り返ってみると、2014年前半まで数年間は原油価格が80~110ドルの高値に留まっていた時期で、この頃は米石油掘削リグ稼働数は1,500~1,600基とかなり多かった。
しかし2014年後半になって原油価格が暴落。そのため多くの石油開発業者が事業を停止・縮小し、2014年後半から15年前半にかけて米石油掘削リグ稼働数も激減。2015年後半には600基前後と1年あまりで半分以下になった。
その後数年間は多少の増減があったものの、2020年前半にはまた600基台にあった。だがパンデミックによって原油需要が一時激減し、石油関連の事業も激減。米石油掘削リグ稼働数は8月には172基と極めて少ない数になった。
そして2020年秋以降は、世界経済が多少は回復に向かっているために、リグ稼働数も回復している。だが回復のペースは緩やかで、2021年2月になってやっと300基を超えた。このペースだとパンデミック前の水準に戻るのは、早くても2022年になるかもしれない。
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