19日に米のイエレン財務長官がステーブルコインの規制の必要性について述べ、米政府は迅速に規制の枠組みを構築する必要があると述べた。Facebook主導の「ディエム」も含め拡大が続いているステーブルコインだが、今後は当局によって規制されていくと予想される。
19日にアメリカのイエレン財務長官が、ステーブルコインを規制する必要があると発言した。イエレン長官はステーブルコインについて「米政府として迅速に規制の枠組みを構築する必要がある」との考えを示した。
ステーブルコインとは、仮想通貨の中でも特定の通貨に対してレートを固定したもの。今のところ米ドルに固定したステーブルコインが多いが、ユーロに固定したものもあるし、また数は少ないが日本円に固定したものもある。
あるいはビットコインのようにメジャーな仮想通貨にレートを固定したものもステーブルコインに含まれることがある。ステーブルコインの中で最もメジャーなのは、米ドルに固定したテザー(USDT)と思われる。
テザーはここ数年で急速に拡大しており、2021年7月現在の時価総額は日本円で7兆円程度となっている。仮想通貨の時価総額ランキングにはステーブルコインを入れていないものもあるので、そういったランキングにはテザーは出てこない。しかし実際には7兆円はビットコインとイーサリアムに次ぎ、仮想通貨として3位の時価総額となる。
これだけ普及している一方で、運営元のテザー社が預託されている米ドルをきちんと管理していないのではないかという疑惑が浮上するなど、ステーブルコインに関する不祥事も散見される。
ステーブルコインの急速な普及と現在規制されていない現状を見て、イエレン財務長官は迅速な規制の必要性を述べた。ではステーブルコインを規制しないと、どのような問題が起こると考えられているのだろうか?
1つには、テザーにあったような預託された原資産の管理の問題。ステーブルコインは将来の両替に備えるため、購入時に支払ってもらった原資産を保管しておく必要がある。テザーの場合は購入者から受け取った米ドルをきちんと保管する必要がある。
ところがテザー社はそれをしっかり保管していないのではないかという疑惑が浮上した。その後大きな問題にはなっていないが、このような重要なことは政府の規制で管理をする必要があると考えられるようになった。
そしてステーブルコインそのものの流通の実態をより把握する必要もある。米ドルは米政府が発行しており、銀行間で多額の移動があった場合などは捕捉されるようになっている。だがテザーなどステーブルコインはそのような仕組みができておらず、実質的に米ドルと同じ価値を持つ通貨の流れが把握できない。金融秩序を守るために、ステーブルコインも流れを把握する必要がある。
今後はステーブルコインも米ドルに近い状態に規制されるかもしれない。またCBDC(中央銀行デジタル通貨)の計画も進んでおり、将来はデジタルドルが発行されることもありえる。そうなった場合にステーブルコインはまだニーズがあるのかという疑問は残る。
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