為替の覆面介入の可能性が浮上

user 著者 鳥羽賢
calendar 2022年10月18日

9月22日に政府日銀が為替介入を行ったが、その後も円安が止まっていない。22日の介入後は「介入を行った」との発表がないにも関わらず、10月13日と18日には不自然な急激な円高の動きがあった。市場はこれを政府日銀の覆面介入なのではないかと疑っている。

突然1円ほど円高に

 今年春以降急激な円安・米ドル高が続いており、日本国内の物価上昇など悪影響も広がっている。日本政府の要人は夏頃から「急激な円安を容認しない」と何度も発言してきたが円安が止まらないため、9月22日についに為替介入を実施した。

 この時の介入は、為替レートが1ドル=145円90銭まで円安になったタイミングで行われた。この介入はかなり大規模なもので、数時間後には介入前の水準から5円も円高の140円台になった。後日発表されたところでは、介入に使った額は2兆8000億円ということだった。

 介入の効果もあってその後は警戒感から145円付近がレジスタンスラインとなっていたものの、10月12日朝に前回の介入ラインを超えて146円をつけてからはまた円安が進行している。

 しかし最近になり、為替レートが不自然に円高に動いたことが2度あった。10月13日夜にアメリカの9月消費者物価指数が発表され予想を上回ったため、FRBによる利上げ加速観測が高まり円安が進行。この時147円台後半まできた後、突然1円円高になる不自然な動きがあった。

 そして18日にも円安が進行して夕方過ぎには149円30銭近くまで上昇したが、ここでも不自然な円高の動きがあり148円台まで後退した。ただし18日も13日と同様に円高の動きは短時間で終わり、すぐにそれ以前に近い水準まで戻っている。18日は午後6時4分頃に円高に動き、6分後の午後6時10分には149円まで戻った。

 18日についてはまだ憶測も出ていないが、13日の動きは日本政府日銀による覆面介入ではないかと見る市場関係者もいる。覆面介入とは9月22日の介入のように「介入を行った」と明言せず、隠れて行う介入のこと。

 13日の覆面介入疑惑は単なる憶測ではなく、根拠となるデータがある。17日に発表された日銀の当座預金残高が、当初の予想よりも1兆円以上少なかった。この不自然な当座預金残高の減少は、介入のためではないかと考えられている。

 13日が政府日銀の介入だとして、使われた資金額は日銀の当座預金残高に見られるように1兆円程度だとする。そうなるとこの介入の規模は、2兆8000億円を使った9月22日の介入より小さい。9月22日は介入後5円も円高になったが、13日や18日は1円程度円高になっただけだった。だが介入の規模が小さいなら、それも納得がいく。

 鈴木財務相は18日の会見で覆面介入について質問されると、「コメントしない」と回答していた。はっきりと否定しない以上、覆面介入が行われている可能性は残る。13日と18日が覆面介入だとするとこれまですでに3回の介入が行われたことになるが、円安は止まっていない。介入だけで円安を止めるのは難しいのだろう。

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