昨年10月に旭化成の半導体工場で火災が発生し、その後は操業が止まっている。そして火災から5ヶ月以上経った今月3日になって、同工場の復旧断念を検討しているとの報道が流れた。復旧できないとなれば、世界的な半導体不足が長期化する恐れがある。
昨年後半から世界的な半導体不足が目立つようになり、特に自動車業界は影響が大きく国内外でメーカーが減産を行っている。
半導体不足の大きな原因となっているのは、パソコンやスマホなどIT機器の部品としての半導体需要の激増。2020年前半から世界はパンデミックとなり、世界中でパソコンやインターネットに頼る生活が必須となった。そのために世界各国で半導体の需要が激増し、IT機器用の半導体を多く生産・出荷する必要が高まった。その煽りで自動車業界は半導体不足に悩まされることになった。
そのような中、昨年10月20日には宮崎県にある旭化成の半導体工場で火災が発生し、同工場での半導体生産に多大な影響が出た。火災後これまでは復旧を目指してきたものの、5階建ての建物の特に4階部分の損傷が激しいため、4月3日になって復旧断念を検討しているとの報道が流れた。
旭化成工場の復旧ができなければ、世界の半導体不足が長期化する恐れがある。断念した場合新工場建設などの選択肢も検討しているというが、当然ながら新しい工場の建設には時間がかかる。
そして旭化成だけではなく、3月19日にはルネサスエレクトロニクス那珂工場(茨城県ひたち市)で火災が発生。この工場でも半導体の生産に支障が出ており、復旧には3~4ヶ月程度かかるとの見通しになっている。
半導体不足に加え、今年2~3月にテキサス州とアメリカの他の多くの州を襲った寒波の影響も出てきている。この寒波の影響で現地の石油化学品やプラスチック製品の工場の操業に影響が出ており、自動車部品の供給も滞っている。
すでに多くのメーカーが減産などを行っていた自動車業界だが、今月3日になってスズキが静岡県の相良工場で5日に「スイフト」や「ソリオ」の生産を停止すると発表。また同県の湖西工場では「スペーシア」や「ハスラー」などの生産を、5日と12日に停止と発表した。
IT機器に対する需要の増大に加え、加速している世界のEV(電気自動車)シフトも半導体不足を深刻化させている。このような半導体不足は、下手をしたらあと1~2年は続くのではないかと懸念される。
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