不当に相場を操縦して株価を吊り上げ、それによって利益を得た疑いで、早大投資サークルのOB3人に対して、14日に証券取引等監視委員会が強制捜査を行っていたと発表された。
強制捜査の対象となったのは早稲田大学の投資サークルのOB3名と言われている。ではそもそも、今回行われた「相場操縦」の手口とはどのようなものなのか?
株式の各銘柄には「板」と呼ばれる、現在の買い注文・売り注文の数を表示している表示板がある。これは刻み値(株価の最小変動単位)1つを1行として、各値の注文数が一覧表になって表示されている。個人投資家は普通、証券会社に口座を持てば各銘柄の現在の株価から8つ先の値まで表示された板を見ることができる。
市場によってルールが微妙に違うが、例えば東証のTOPIX100構成銘柄以外の銘柄なら、株価が10万円前後なら刻み値は100円と決められている。そこで現在の株価が99,900~100,000円で取引されていたら、買い注文は99,900円を起点として99,800円、99,700円……と下側に8つ目の99,200円の行まで、現在の買い注文の数が表示されている。99,900円に現在100の買い注文があれば、99,900円の行に「100」と出る。
反対に売り注文は、100,000円を起点として100円ごとに1つずつ高くなり、8つまで表示される。100,000円から100,100円、100,200円……となり、個人投資家が見られる一番上の売り注文は8つ目の100,700円になる。
この買い・売り注文は当然ながら売買を目的として出されるものでなくてはならないが、ここで実際の売買を目的としないのに注文を出す人たちがいる。売買目的ではないので、実際に約定しそうになったら注文を取り消してしまう。このような売買目的以外で板に出された注文を、証券業界では「見せ玉」と呼んでいる。
これが問題なのは、見せ玉によって相場操縦が可能になってしまうことだ。例えば板にすごい数の買い注文が並んでいると、それを見ながら取引している投資家は「買い注文が多いな。よし、自分も買おう!」と考えて買いを入れる可能性が高くなる。一方で見せ玉を行った本人は、何食わぬ顔で入れた買い注文を後で取り消す。また反対にすごい数の売り注文を入れることで、他の投資家の売りを誘発することもできる。
このような見せ玉行為を繰り返して不当な利益を得たとの疑いで今回強制捜査されたのが、早大の投資サークルOBの3人だ。注文の取り消し行為自体は、間違って発注したりあるいは発注後に方針を変えたりして誰でも行う行為だ。しかし、相場の操縦、株価の吊り上げや吊り下げを狙って、「意図的に」大量の買い・売り注文を出し、かつ後で取り消す行為は、「見せ玉」として日本では違法行為と定められている。一般の投資家として気をつけるべき点は、見せ玉行為を行わないことは当然として、場中に怪しい大量の買い・売り注文が来たら、少し疑ってみることだろう。
この書類に含まれる素材はiFOREXではなく、独立した第3機関により作成されたもので、いかなる場合においても、直接的・間接的、明示的・暗示的にかかわらず、投資に対する助言や、金融商品に関する投資戦略の推奨、提案として解釈すべきものではありません。この書類に含まれる過去の実績や、それに基づくシミュレーションは将来の成果を保障するものではありません。
すべての免責事項はこちらをクリックしてご確認ください。
iFOREXは数百銘柄の通貨、仮想通貨、商品、指数、ETF、株式をCFD形式で取引することができます。
方法は簡単、3ステップでCFD取引を注文できます。
iFOREXに今日参加すれば、次の素晴らしい特典パッケージがあなたのものに
25年以上信頼されるサービスプロバイダー
iFOREXグループは業界で最も大きく尊敬される企業の一つです。1996年に成功した銀行家のグループにより設立され、世界中の人の毎日の市場へのアクセスが目標です。
3つの主な約束
私たちは、提供するグローバルな取引商品の多様性と、使用する革新的な技術、常に向上し続けるカスタマーサービスで、業界のリーダーであり続けます。