イーサリアムは今月15日に大型アプデ「マージ」を完了し、PoSのみの仮想通貨として生まれ変わった。しかし以前のようにPoWを利用したイーサリアムが分裂して別の仮想通貨としてまだ残っており、イーサリアムPoW(ETHW)と呼ばれている。
世界2位の仮想通貨・イーサリアム(ETH)は、9月15日にかつてから予告されていた大型アップデート「マージ」を完了した。
このアプデのポイントは、それまで混在していたイーサリアムのPoW(プルーフオブワーク)のブロックチェーンと、PoS(プルーフオブステーク)のブロックチェーンを、PoSに一本化すること。
PoWとは仮想通貨が生まれた当時からある取引処理方法で、有志が自分のコンピューターのリソースを処理に提供して、報酬として少額の仮想通貨を受け取る。これがマイニングと呼ばれる。
それに対してPoSは仮想通貨を多く・長く持っているホルダーに取引処理の権限を与えるステーキングと呼ばれる仕組みを使っている。PoSならPoWで批判されてきた電力の過剰な消費がなくなる。
イーサリアムはもともとPoWのみだったが、2020年頃に一部PoSを採用。そして9月15日の「マージ」で全てのブロックチェーンがPoSになったはずだった。
しかし一部PoWのブロックチェーンが残っていたのだが、それらはもはやイーサリアムとしては取引処理ができない。そのため「マージ」後に、イーサリアムPoW(ETHW)という分裂した新しい仮想通貨として残ることになった。
イーサリアムPoWは新しい通貨のため、イーサリアムとはレートも別になっている。9月30日現在の両者のレートを見ると、イーサリアムは19万円付近で推移しているがイーサリアムPoWは1,600円と100分の1未満でしかない。
仮想通貨が分裂すると、分裂元通貨を保有していたホルダーには分裂後の通貨が無償で付与されることもある。今回そのような対処を行った日本の仮想通貨取引所はまだ見ないが、GMOコインが別の対処法を28日発表している。
GMOコインで9月15日時点でイーサリアムを保有していたホルダーは、イーサリアムPoWの現物ではないが同額の日本円が付与されるという。付与の基準額として発表されたのは1,301円だった。つまり9月15日時点でイーサリアムのホルダーだった人々にはイーサリアム1枚あたり1,301円が付与される。
ではこのような無償付与を狙ってイーサリアムを「マージ」直前に買っておけば良かったかというと、実はそうでもない。イーサリアムの価格は「マージ」直前の9月11日時点では25万円だったが、「マージ」を挟んだ10日後の21日には30%も低い17万5000円まで暴落した。
日本で取引できる取引所は今のところないが、イーサリアムPoWの今後の見通しはどうだろうか?前例を見る限り、主要な仮想通貨から分裂した通貨のパフォーマンスはあまりよくない。
ビットコイン(BTC)からハードフォーク分裂した通貨にはビットコインキャッシュ(BCH)、ビットコインゴールド(BTG)、ビットコインSV(BSV)などがあるが、それほど値上がりしていない。特にビットコインゴールドは低迷しており、9月30日現在で価格が3,000円、時価総額が約500億円とどちらも本家ビットコインの1000分の1程度に留まっている。
イーサリアムPoWはイーサリアムの名を冠しているが、今後のパフォーマンスはそこまで期待できるものではないかもしれない。
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