4月の任期切れ後も2期目として指名されていた黒田東彦日銀総裁の人事が、16日に国会の衆参両院の本会議で正式に承認された。
黒田総裁は2013年4月から今期の日銀総裁を務めており、今年4月には任期切れとなる。しかし安倍政権は黒田総裁の再任を選択。そして16日になって国会の両院で正式に承認されたため、これで2023年まで黒田総裁がまた日銀の指揮を取ることになる。
また副総裁2人の人事として、若田部昌澄早大教授と雨宮正佳日銀理事の副総裁就任も16日に承認された。この2人はどちらもリフレ派として知られており、4月以降も日銀が異次元緩和政策を実行することは確実な情勢となった。
これまで5年間、出口戦略を全く考えずに異次元緩和を続けてきた黒田総裁だが、次の5年間で出口政策をどうするのかが市場にとっての注目・懸念材料となっている。
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