今週は31日木曜に日米の政策金利発表があり、それ以外にも3つの国が政策金利を発表する。トランプ関税の影響による不透明さが多少遠のいてきたことで、特に日米の政策金利発表は注目度が高くなっている。
先週はユーロ圏などが政策金利を発表したが、今週は日本とアメリカを含む5ヶ国が政策金利を発表する。4月に発表されたトランプ大統領の相互関税によって、一時期は世界経済の後退懸念が高まり、金融市場が大きく混乱したことがあった。
しかしその後90日間の関税一部停止を経て、先週23日にはついに日米が貿易交渉で合意。日本からの関税を15%に引き下げる代わりに、日本はアメリカに5,500億ドル(約81兆円)の投資を行い、その他にも農産物の輸入を増やすことなどが決まった。
これによってアメリカの関税が日本の景気後退につながるとの懸念がかなり遠のいた。また日本と合意できたことで、EUなど他の国・地域とも合意できるとの見通しが拡大。それがアメリカの株式市場にとっても買い材料となった。
このような状況で今週は日米などが政策金利を発表するので、その発表内容に注目が集まっている。今週の各国の政策金利発表を見ると、まずは30日水曜にカナダが発表を予定しており、2.75%のまま据え置きと予想されている。
カナダは去年6月から今年3月まで断続的に利下げを続けてきたが、2.75%にしたところで一旦利下げを停止。今年4月、6月と2回連続で据え置きを発表してきたので、今回据え置きなら3回連続となる。
31日の午前3時にはアメリカの政策金利発表があり、4.25~4.5%のまま据え置きと予想されている。アメリカFRBは今年1月からすでに4回連続で金利据え置きを発表しており、今回据え置きなら5回目となる。
アメリカが今年ずっと金利を据え置いてきたのは、トランプ大統領の政策によるインフレ再燃の懸念があるためであった。そして相互関税による影響もようやくここにきて不透明さが晴れてきたものの、まだ利下げを再開するには不十分と見られている。その一方でトランプ大統領は利下げをするようFRBに圧力をかけ続けており、今回利下げが行われるのではないかとの声はまだ残っている。
同じ日の午前6時半にはブラジルの政策金利発表があり、15%のまま据え置きが予想されている。ブラジルは6月まで7回連続利上げを発表してきており、今回据え置きなら8回ぶりとなる。
31日の正午頃には日銀が政策金利を発表する予定であり、今回は0.5%のまま据え置きが予想されている。日銀は今年1月に利上げを行ったが、その後は3回連続で金利を据え置いた。
日銀がなかなか利上げをできないのは、国内景気が低迷していることに加え、トランプ大統領の政策の影響が不透明なため。だが先週日米で合意できたことで多少は不透明な部分が払しょくできたので、これまでよりは利上げがやりやすくなった。また国内のインフレ率は相変わらず高く、物価高への対応を求められている。とはいえ利上げへのハードルはまだ高く、今回も据え置き予想が大半となっている。
そして時刻は未定だがこの日の夜には南アフリカの政策金利発表が予定されており、0.25%の利下げで7%にすると予想されている。
以上が今週の政策金利発表予定になる。日米の発表内容は据え置きが予想されているが、サプライズでそれ以外だった場合金融市場が大きく動くことになるだろう。
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