トランプ大統領が発表した相互関税による景気後退懸念で、先週後半から今週明けにかけて株式市場が暴落している。これまでは2回とされていた今年中のFRBによる利下げ回数予想が、この暴落のために4~5回に増加した。
日本時間の先週3日木曜早朝にトランプ大統領が発表した相互関税によって、世界の景気見通しと株式市場が非常に厳しい状況に追い込まれている。発表後の3日木曜から今週明け7日月曜にかけて株式市場が3日連続で暴落しており、関税政策と株安で景気の悪化も濃厚になってきている。
そしてこれだけの暴落があると、各国中銀も今後の金融政策の見直しを迫られるだろう。各国中銀の中でもアメリカのFRBの金融政策の注目度・重要度は高い。
トランプ大統領の関税政策がアメリカ国内のインフレ率を高めるとの見通しから、就任式あった1月からFRBは利下げを止めて金利を据え置いてきた。また最近までは今年中の利下げの回数見通しは「2回」、つまり0.5%幅と見られていた。
ところが先週後半以降の株安によってそれが変わってきた。アメリカには政策金利であるFF金利の先物取引がある。この先物の各限月の現在の値を見ると将来の特定の時点でのFF金利の市場予想がわかる。たとえば2025年12月限の値を見ることで、市場が2025年12月時点でFF金利がどこまで変化すると予想しているかがわかる。
先々週、3月下旬時点におけるFF金利先物から見た2025年12月時点のFF金利予想値は「3.8%」程度であった。現在のFF金利は4.25~4.5%であり、その中央値は4.375%になる。
そして今後あと2回利下げをすればFF金利は3.75~4%となり、その中央値は3.875%になる。FF金利先物の水準が今年12月時点のFF金利が「3.8%」になると示しているということは、市場の多くの者が今年のFRBによる利下げは「2回」と予想しており、一部は「3回」と予想していることを意味していた。
しかし先週以降の株暴落によってFF金利先物も大きく動いた。週明け7日の日中には一時今年12月時点のFF金利予想が「3%」まで落ち込んでいたが、これは今年中に5回または6回分もの利下げが行われることを意味する。
その後多少反発して夜時点のFF金利が示す今年12月時点の金利予想は「3.4%」付近であった。これは今年中に4回の利下げが予想されていることを意味する。
このように先々週時点では「2回」であった今年中のFRBによる利下げ回数予想が、週明け7日には4~5回程度まで高まった。今後もトランプ大統領の政策や金融市場の動向ですぐに変動するとは思われるが、以前より利下げ予想回数が増えていることは間違いない。
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