3日のNY株式市場でApple株が下落し、時価総額が2兆ドルを割った。これで一時は4社あった時価総額2兆ドルの企業が世界からなくなったことになる。昨年以降株式市場の低迷は明らかだ。
今年最初の取引となる3日のNY株式市場で、Appleは3.7%下落し125.07ドルで終了した。そして3日終値の時点で時価総額が2兆ドル(約260兆円)を割り、約1兆9900億ドルとなった。
昨年以降低迷が続く株式市場の中で、Appleは最後に残った2兆ドル企業だった。しかしそのAppleも2兆ドルの座から陥落。これまで4社が達成した時価総額2兆ドルを維持している企業は、世界に1社もなくなった。
AppleはiPhoneの成功によって、2010年代に大きく業績と株価が伸び、2018年夏には上場企業として世界で初めて時価総額が1兆ドル(約130兆円)を超えた。その後株式市場は2020年2~3月のパンデミック開始時の大暴落を経て、2020年春以降は各国の膨大な緩和に支えられた「コロナバブル」相場になった。
コロナバブル相場によって世界の株式市場では1兆ドルを超える企業が次々出てくる。これまで1兆ドルを超えたのはAppleの他に、Amazon、メタ(旧Facebook)、アルファベット(Googleの親会社)、マイクロソフト、テスラ、そして2019年11月に上場したサウジアラビアの石油公社・サウジアラムコの計7社だった。
ただしこの7社以外にも、中国の石油会社・ペトロチャイナが2007年当時1兆ドルを突破したが、当時はほぼ国有企業だったのでここでは除外して考える。
そして2020年のコロナバブルで株価はさらに上昇し、Apple、アルファベット、マイクロソフト、サウジアラムコの4社は2兆ドルを突破。それどころかAppleは2022年1月に前人未踏の3兆ドル(約390兆円)すら突破した。
しかしこの頃がコロナバブルの頂点で、2022年になってインフレ抑制のために金融緩和から引き締めに転換すると株価は急激に下落に転じた。
すでに述べたように2023年初頭時点でAppleが2兆ドルを割り、2兆ドル企業は世界から消滅した。また7社のうちAmazon、メタ、テスラはすでに1兆ドルを割っているため、1兆ドル企業も残り4社となった。ただしAppleはまだ1兆9900億ドルとほぼ2兆ドル水準のため、1兆ドル企業がなくなることがあるとしてもまだ先だろう。
Amazonは巣ごもり生活の解消によって急激に成長が止まっており、ピーク時から1兆ドル以上の価値を失った。またAppleも3兆ドルを超えたピークから比べると1兆ドル以上の時価総額を失った。
テスラ株の暴騰で一時は個人資産が3,400億ドル(約44兆円)にもなって「人類史上最大の富豪」と呼ばれたイーロン・マスクCEOだが、現在は1,300億ドル(約17兆円)と日本円にして27兆円もの資産を失ったことになる。
2020~21年はコロナバブルであると同時に2000年頃に続く第2次ITバブルだったと言えそうだが、1兆ドル、2兆ドル、3兆ドル企業の誕生と消滅は、バブルらしい現象であった。
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